====== D99 HACX ====== D99(HACX)は、K社のアナログ鉄道模型向けパワーパックSXの中身とコンパチ設計となっている基板を差し替えることで、DCCコマンドステーションにすることができる、乗っ取り基板です。 DCCの最低限の機能をコンパクトに実現しています。 {{::d99_2.jpg?400|}} ===== コンセプト ===== * 市販のパワーパックを乗っ取り、使い勝手の良いDCCコマンドステーションを安価に実現する * 電子工作ユーザーをターゲットにコストパフォーマンスを追求する * DCC車両、ポイント、CV読み書きをサポートしています。 * ソフト作成の優先度が低いためアナログ車両の制御はできません(ハードウェアとしては対応できるように設計済み) {{::d99_11.jpg?600|}} ===== 部品表 ===== ^OLED | 4ピン 2.54mmピッチ ピンフレーム| ^CN6 | 6pin L字ヘッダー | ^C2,C3 | 25V 47-100uF | ^C7 | 35V 220uF | ^IC2 | ACS711 12AB| ^SW1,SW2,SW3,SW4,SW5,SW6,SW7 | タクトスイッチ(ロング)| ^CN5 | N.C. (ICSP)| D99はキット形式の頒布です。以下の部品を別途購入下さい。 * [[https://www.katomodels.com/product/p/power_pack_standard_sx|22-018 KATO パワーパックSX]] * [[http://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-12031/|OLED]] ===== 回路図 ===== {{http://buin2gou.sakura.ne.jp/sblo_files/powerele/image/DSSXHACK_SCH_r1-thumbnail2.PNG}} [[http://buin2gou.sakura.ne.jp/sblo_files/powerele/image/DSSXHACK_SCH_r1.PNG|拡大回路図]] アートワーク:\\ {{http://buin2gou.sakura.ne.jp/sblo_files/powerele/image/HACX_AW_R1-thumbnail2.png}} ===== 作成方法 ===== - パワーパックSXを分解します(保証が無くなります) - 付属の部品を半田付けします。 - ケーブルを切断し、D99基板に配線します。\\ {{::d99_10.jpg?400|}} - ケースに穴開け加工、パテ埋め、塗装をして下さい。\\ {{::hacx_塗装前.jpg?400|}} - ケースに戻します。\\ {{::d99_12.jpg?400|}} ===== ファームウェア ===== * [[https://desktopstation.net/bin/DShacx_20210130.zip|20210130版]] * [[https://desktopstation.net/bin/DShacx_20200308.zip|20200308版]] * [[https://desktopstation.net/bin/DShacx_20200301.zip|20200301版]] * [[https://desktopstation.net/bin/DShacx_20200201.zip|20200201版]] * [[http://buin2gou.sakura.ne.jp/sblo_files/powerele/image/DShacx_20191207.zip|20191207版]] ボード設定は**Arduino UNO**を選んで下さい。ファームウェアの書込みは、USB経由で書き込める「マイコンボードに書込み」で行って下さい。 書込みには、FTDI配列互換(Arduino Pro等と同様)のUSB-UARTケーブルが必要です。秋月電子やAliexpressで購入できます。 ===== 注意事項 ===== 使用しているモータドライバIC TB67H450FGが突入電流に弱いため、環境によっては頻繁に保護機能による出力停止の可能性があります。この場合は、TB67H450FGを除去し、TB6643KQというモータドライバICに配線改造することで、対策が可能です。 なお、**保護機能が強いという特徴を逆手にとって、搭載後の簡易テスト用としては最適**です。 {{::d99_3_procedure.jpg?600|}} 基板改造例:\\ {{::d99_30.jpg?400|}} ケース搭載例:\\ {{::d99_31.jpg?400|}} ===== 使い方 ===== * RESETボタンは線路電源ボタンになってます。LEDが常点灯で、線路に電源が入ります。 * 進行方向と、速度調整ノブは常に操作可能。 * アドレスの下の空間はファンクション状態の表示。ファンクション操作モードではファンクション操作の表示に切り替わります。 * FUNCボタンを押すとファンクション操作モード。上下ボタンとEnterボタンで操作します。もう一回、FUNCボタンを押すと、アドレス切替モードに戻ります。 * HOMEを押すと、車両操作、ポイント操作が選べます。上下ボタンとEnterボタンで操作します。 * ポイント操作では、上下でポイントアドレスを操作できます。Enterで切替。 {{http://buin2gou.sakura.ne.jp/sblo_files/powerele/image/HACX_BUTTONS-thumbnail2.jpg}} メインメニュー画面:\\ {{http://buin2gou.sakura.ne.jp/sblo_files/powerele/image/HACX_OLED_MENU-thumbnail2.jpg}} 車両操作:\\ {{http://buin2gou.sakura.ne.jp/sblo_files/powerele/image/HACX_OLED_LOC-thumbnail2.jpg}} ポイント操作:\\ {{http://buin2gou.sakura.ne.jp/sblo_files/powerele/image/HACX_OLED_TURNOUT-thumbnail2.jpg}} ===== 購入方法 ===== [[https://desktopstation.net/shop/products/detail/36|DesktopStationShop]]でどうぞ。 基板、入手性の悪い部品は付属します。 販売終了済。