DSair2のWebアプリには、ロボット運転士機能が搭載されています。 運転を覚えさせる(ティーチング)ことで、簡易的な自動運転をお楽しみいただけます。
ロボット運転士は、それほど俊敏には動けません。たまに遅く反応することもあります。 温かい目で、ロボット運転士を指導いただければ幸いです。
WebAppのR3以降をご利用ください。ZIPファイルに入っている、SD_WLANフォルダの中身をすべて、DSair2に差し込むFlashAir W-04のSD_WLANフォルダ(隠しフォルダです)に上書きコピーしてください。アップデートツールでも行えます。
そのあとは、通常通り、DSair2にスマホやPCからWiFi経由でアクセスしてください。
ロボットボタンを押すと、今まではそのままロボット運転でしたが、今回から画面が変わり、機能が選べるようになりました。
ティーチングを開始させると、確認画面が出ます。ティーチングを開始すると、以前の教えたデータは削除されます。もし大事な運転パターンでしたら、保存機能で保存しておくことをお勧めします。
ティーチング中は、目を見開いたロボットがあなたを見て、運転を覚えます。速度変更とファンクション、進行方向のみを覚えます。車両アドレスやポイント切り替えは無視されます。
ティーチングを終えたら、ロボットボタンを押して、ティーチングを終了させましょう。これでティーチングは完了し、あなたが運転したパターンはスマホに自動保存されます。このパターンは、テキストファイルでダウンロードできます。
動かしたい場合は、Run User's(ユーザーのものを実行する)を押しましょう。ティーチングした結果をそのままなぞって実行してくれます。なお、最後まで行くと、また最初に戻って動き出すので、適度に待ち時間などを考えてティーチングすると良いでしょう。
保存画面は以下です。フロッピーディスクのマークをタップすると出てきます。テキストファイルはインポートもできますので、好みの運転パターンは後で再現させることもできます。
保存機能で出力できるTXT形式のファイルは、単純なスクリプトで運転パターンが書かれています。意味は以下の通りです。 これらのコマンドは、0.25秒(250ms)に1行ずつ、実行されます。WAITがある場合は、指定回数分、待ちます。
機能 | コマンド | 引数 | 備考・解説 |
---|---|---|---|
ウェイト | WAIT | 待ち時間 | 0.25秒/d刻みの時間を指定します。 |
速度変更 | SPEED | 0,速度 | 速度は0~1023の値を指定します。1023が最高速度です。 |
進行方向 | DIRECTION | 0,進行方向 | 進行方向は1がREV、0がFWDです。 |
ファンクション操作 | FNC | 0,番号,操作 | 番号は0-28(F0-F28)まで。操作は0(OFF)または1(ON)です。 |
ポイント操作 | ACC | ポイントアドレス,操作 | ポイントアドレス1)は0-2043まで。操作は0(分岐)または1(直進)です。 |
京王ATC風現示 | ATC | 速度 | 速度は0~1023の値を指定します。1023が最高速度です。 |
京王ATC風停止 | ATCSTOP | 速度,停止までの制限時間 | 速度は0~1023の値を指定します。1023が最高速度です。 |
時間はすべて、0.25秒が1となります。4を指定すると1秒に相当します。40を指定すると10秒です。
WAIT,7; FNC,0,0,1; WAIT,3; FNC,0,1,1; WAIT,1; FNC,0,2,1; WAIT,2; ATC,256; SPEED,0,173,1; WAIT,4; SPEED,0,344,1; WAIT,4; SPEED,0,685,1; WAIT,3; SPEED,0,507,1; WAIT,4; SPEED,0,343,1; WAIT,3; SPEED,0,187,1; WAIT,3; SPEED,0,0,1; WAIT,4; DIRECTION,0,2; WAIT,2; SPEED,0,245,1; WAIT,2; SPEED,0,540,1; WAIT,2; SPEED,0,358,1; WAIT,2; SPEED,0,207,1; WAIT,2; SPEED,0,0,1; WAIT,6; DIRECTION,0,1; WAIT,3; FNC,0,2,0; WAIT,2; FNC,0,1,0; WAIT,1; FNC,0,0,0;
問い合わせは、デジタル鉄道模型フォーラムにスレッドを立てて記載ください。 メールやツイッターでのサポートは受けておりません。
CAB画面で選択している車両を動かす仕組みです。スクリプトには車両アドレスを保持しないようにしているので、複数列車は動かせません。複数列車を動かしたい場合は、Education Platformをお使いください。ティーチングしたスクリプトをXMLで出力したものが、ご利用いただけます。
シンプルに、「今選んでいる車両を、ロボット運転士があなたの代わりに動かす」というコンセプトにしています。 より複雑な動きを楽しみたい場合には、EducationPlatformが最適です。
ティーチング機能は、在線検出器やセンサを使わずに、時間計測のみで車両を動かす簡易的な自動運転機能です。 様々な誤差が常に車両の操作に対して生じてくるため、厳密な位置調整機能は実現できません。
厳密に位置を合わせたい場合には、本物の電車のATO等と同じように、線路上にセンサを置く必要があります。