dsdecr3_know_how_list
差分
このページの2つのバージョン間の差分を表示します。
両方とも前のリビジョン前のリビジョン次のリビジョン | 前のリビジョン最新のリビジョン両方とも次のリビジョン | ||
dsdecr3_know_how_list [2015/08/12 05:29] – [道具] yaasan | dsdecr3_know_how_list [2016/04/21 07:58] – [デコーダがとても熱い!] yaasan | ||
---|---|---|---|
行 8: | 行 8: | ||
* [[http:// | * [[http:// | ||
+ | * [[http:// | ||
* [[http:// | * [[http:// | ||
* [[http:// | * [[http:// | ||
- | + | * [[http:// | |
==== 道具 ==== | ==== 道具 ==== | ||
行 54: | 行 54: | ||
{{http:// | {{http:// | ||
[[http:// | [[http:// | ||
+ | |||
行 75: | 行 76: | ||
{{:: | {{:: | ||
+ | |||
+ | ===== 使える編 ===== | ||
+ | |||
+ | ==== Keep alive コンデンサ ==== | ||
+ | |||
+ | 線路との接触不良に困っている方、電圧降下が心配な方向けに、Keep aliveコンデンサを接続できる端子が用意されています。CAPと書かれた端子で、+と書かれたピンが+側です。 | ||
+ | ダイオード(1N4007)と100~470Ω(1/ | ||
+ | |||
+ | {{:: | ||
+ | |||
+ | コンデンサの容量: | ||
+ | 1000uF以上、耐圧16V以上であること。推奨は、2200uF以上、耐圧25V以上です。 | ||
+ | |||
+ | ^メーカー ^型番 ^仕様 ^直径 ^長さ ^URL ^備考 ^ | ||
+ | |Panasonic | | 4700μF50V 85℃| 23mm | 35mm | [[http:// | ||
+ | |ケミコン | LXJ | 8200μF16V105℃| 18mm | 40mm | [[http:// | ||
+ | |ケミコン | LXJ | 2200μF35V105℃| 16mm | 35mm | [[http:// | ||
+ | |ルビコン | PK| 1000μF25V85℃| 10mm | 16mm | [[http:// | ||
+ | |||
+ | 仕様を見るポイントは以下の通りです。 | ||
+ | |||
+ | 温度:書いてある温度が高いほど、耐久性が良いです。熱くなりやすい環境で使っても劣化しにくいという意味になります。コンデンサは熱い環境だと劣化して性能が落ちる特性があるので、涼しい環境で使うことが望ましいです。\\ | ||
+ | 電圧:動作の限界の電圧値です。この電圧を少しでも超えると劣化して壊れるリスクがあります。産業用機器では、通常は耐圧を使用電圧の2倍以上をとります(安全率)。12Vで使うなら耐圧24V以上のもの、たとえば25Vや35V, | ||
+ | 時間:メーカーが保証する動作時間です。この時間が長いほど、耐久性に優れています。コンデンサは電子部品の中で一番寿命が短いので、この動作時間を目安に寿命設計するケースもあります。\\ | ||
+ | 原産国:寿命にセンシティブなコンデンサは日本製がベストです。チャレンジ精神に溢れる方は、中国製、台湾製などお選びください。\\ | ||
+ | |||
+ | |||
===== FAQ ===== | ===== FAQ ===== | ||
行 90: | 行 118: | ||
Arduino IDEを使ってブートローダと、描きたいスケッチを「書き込み装置経由で書き込む」のメニューを選択して書き込む。何度やってもうまく書けなければ、セラロックとATMEGA328P-AUの半田付けがうまくできていないか、部品を壊わしてしまっている。 | Arduino IDEを使ってブートローダと、描きたいスケッチを「書き込み装置経由で書き込む」のメニューを選択して書き込む。何度やってもうまく書けなければ、セラロックとATMEGA328P-AUの半田付けがうまくできていないか、部品を壊わしてしまっている。 | ||
なお、スマイルライターを使って書き込むと、必ず1回目はエラーになるので、もう一回同じ操作をして2回目以降もエラーが出続ける場合は、半田付け不良を疑ってください。 | なお、スマイルライターを使って書き込むと、必ず1回目はエラーになるので、もう一回同じ操作をして2回目以降もエラーが出続ける場合は、半田付け不良を疑ってください。 | ||
+ | |||
+ | なお、中国から輸入できるATMEGA328Pの一部は、不良品の率が高いです(エラーで書き込めない)。安かろう悪かろう、安物買いの銭失いなので、実績のある秋月で購入することをおすすめします。 | ||
+ | |||
+ | ==== スケッチのコンパイルがうまく通らない ==== | ||
+ | |||
+ | [[http:// | ||
==== うまく動かない その1 ==== | ==== うまく動かない その1 ==== | ||
行 103: | 行 137: | ||
DCC信号がうまく検出できない場合、裏面のR1, | DCC信号がうまく検出できない場合、裏面のR1, | ||
+ | |||
+ | ==== うまく動かない その4 ==== | ||
+ | |||
+ | セラミックコンデンサの大容量(10uF以上)を2個以上、デコーダ基板上に付けると、突入電流によりコマンドステーションの保護機能が働いて動かないケースが有ります。セラミックコンデンサはほどほどにして、Keep aliveコンデンサの回路を併用しましょう。 | ||
==== ピンが浮いているのを見つけた。どうすればいい? ==== | ==== ピンが浮いているのを見つけた。どうすればいい? ==== | ||
行 137: | 行 175: | ||
500uFを超えるようなコンデンサを使う場合は、充電抵抗を付けるべし。突入電流発生を抑制させましょう。 | 500uFを超えるようなコンデンサを使う場合は、充電抵抗を付けるべし。突入電流発生を抑制させましょう。 | ||
+ | また、電解コンデンサではなく、セラミックコンデンサを大量に載せたアレイの場合は100uFといった小容量でも充電抵抗の回路が必須です。セラミックコンデンサは抵抗成分が電解コンデンサよりも小さく、電源投入時に空のコンデンサを充電するために流れる突入電流が凄まじいためです。 | ||
- | Keep aliveコンデンサを接続できる端子が用意されています。CAPと書かれた端子で、+と書かれたピンが+側です。 | + | ==== 電線が太くて車両に入れにくい ==== |
- | ダイオード(1N4007)と100~470Ω(1/ | + | |
- | {{::keep-alive-cap.png|}} | + | [[http:// |
- | コンデンサの容量: | + | ==== 重たい車両がスムーズに動かない ==== |
- | 容量は特に定めませんが効果絶大なのは1000uF以上です。なお耐圧25V以上です。 | + | |
- | ^メーカー ^型番 ^仕様 ^直径 ^長さ ^URL ^備考 ^ | + | BEMF回路が無いため、重たい車両を動かすのに欠かせない電圧補償処理がうまく動きません。 |
- | |Panasonic | | 4700μF50V 85℃| 23mm | 35mm | [[http:// | + | 大きめの電圧を与えるようにするしか手はないです・・・。 |
- | |ケミコン | LXJ | 8200μF16V105℃| 18mm | 40mm | [[http:// | + | |
- | |ケミコン | LXJ | 2200μF35V105℃| 16mm | 35mm | [[http:// | + | |
- | |ルビコン | PK| 1000μF25V85℃| 10mm | 16mm | [[http:// | + | |
- | 仕様を見るポイントは以下の通りです。 | + | ==== BEMFに対応しないの? ==== |
+ | |||
+ | スマイルデコーダには、BEMF回路が入っていませんので、標準対応は難しいです。しかし、自分で以下の回路を組んでアナログ入力に入れれば、BEMFを実現できます。ソフトは現在のところ、自分で作るか、[[http:// | ||
- | 温度:書いてある温度が高いほど、耐久性が良いです。熱くなりやすい環境で使っても劣化しにくいという意味になります。コンデンサは熱い環境だと劣化して性能が落ちる特性があるので、涼しい環境で使うことが望ましいです。\\ | + | {{: |
- | 電圧:動作の限界の電圧値です。この電圧を少しでも超えると劣化して壊れるリスクがあります。産業用機器では、通常は耐圧を使用電圧の2倍以上をとります(安全率)。12Vで使うなら耐圧24V以上のもの、たとえば25Vや35V, 50Vなどを選びます。\\ | + | |
- | 時間:メーカーが保証する動作時間です。この時間が長いほど、耐久性に優れています。コンデンサは電子部品の中で一番寿命が短いので、この動作時間を目安に寿命設計するケースもあります。\\ | + | ※スマイルデコーダR4以降(2015年末リリース)で対応予定です。 |
- | 原産国:寿命にセンシティブなコンデンサは日本製がベストです。チャレンジ精神に溢れる方は、中国製、台湾製などお選びください。\\ | + | |
+ | ==== デコーダがとても熱い! ==== | ||
+ | |||
+ | 最高速度で長い時間走り続けると、ダイオードやモータドライバICが電流の影響で発熱します。ICの内部温度が100℃超になると安全機能が働いて止まる場合があります。たまに休ませるか、最高速度での連続運転は控えるか、車両に組み込む際に金属板などに固定してうまく冷やすように工夫しましょう。 | ||
+ | |||
+ | なお、連続運転していないにも関わらず触れないレベルの場合は、内部の配線がショートしている可能性があります。特に、デコーダを迂回して流れる経路があると、デコーダを通じてショートした電流が流れますので、デコーダ(特にモータドライバ)が大きく発熱します。熱収縮チューブや、配線の加工にミスがないかをよく確認ください。 | ||
+ | |||
+ | ==== サウンドオプションやスピーカーがとても熱い! ==== | ||
+ | |||
+ | スピーカのインピーダンスが小さすぎて電流が流れすぎて発熱しています。スマイルデコーダとサウンドオプション(アンプ回路)の間に音量を落とすための分圧抵抗を挿入して下さい。調整が容易な可変抵抗が一番お勧めです。また、スマイルデコーダの出力はPWMですので、ローパスフィルタ回路(抵抗とコンデンサ)も忘れずに挿入して下さい。 | ||
+ | |||
+ | |||
+ | ==== Zゲージに入れたい ==== | ||
+ | |||
+ | がんばって削ってZゲージに入れている方がいます。とにかく幅を縮めるために削るしか手段はありません。 | ||
+ | |||
+ | {{http:// |
dsdecr3_know_how_list.txt · 最終更新: 2016/04/21 07:58 by yaasan