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dshacx [2021/07/18 13:17] – [頒布] yaasandshacx [2021/07/28 08:01] (現在) – [できること] yaasan
行 1: 行 1:
 ====== DS HACX R4 ====== ====== DS HACX R4 ======
  
-DS HACX R4は、簡単なCV読み書きを可能とした簡易型DCCコマンドステーションです。+DS HACX R4は、入手のしやすいアナログパワーパックの内部基板を交換することで、簡単なCV読み書きを可能とした簡易型DCCコマンドステーションを自作できるソリューションです。
 必要最低限の機能に絞ることで、中・上級者の方が普段使いしやすいようにしています。 必要最低限の機能に絞ることで、中・上級者の方が普段使いしやすいようにしています。
  
-本機器は、中級者以上を対象としています。初心者の方が利用される場合は、ハードルがあること、理解に知識が必要であることを十分に理解したうえで、ご利用ください。少しでも?な事がある場合には、購入や使用をお控えください。+本機器は、中級者以上のサポートを受けられる初心者の方、もしくは中級者以上を対象としています。初心者の方が利用される場合は、組み立てにはハードルがあること、理解に知識が必要であることを十分に理解したうえで、ご利用ください。少しでも?な事がある場合には、身近にいらっしゃる知識のある方の協力を得ることや、購入や使用をお控えください。
  
 {{::dshacx4_kit_5.jpg?400|}} {{::dshacx4_kit_5.jpg?400|}}
 ===== 利用想定対象者 ===== ===== 利用想定対象者 =====
  
-本キットの利用想定は、以下の経験を持方となります。サポートを受けられる場合、以下の経験を持つことを前提に対応させていただきます。なお該当しな場合でも、覚悟うえで技術の習得・取り組れる場合には、その限りではありません。 +んだ付けが必要なため電子工作経験をちのを対象しています。電子工作経験を持つ、知り合・ご友人力を借み上げられる場合には、その限りではありません。
- +
-  * DCCを扱った経験が1年以上ある +
-  * DCCコマンドステーションを保有している +
-  * 車両へのDCCデコーダ搭載経験がある +
-  * 電子工作をしたことがある +
-  * C言語、C++言語などのプログラミングができる +
-  * Arduinoやマイコンにファームウェア・スケッチを書き込んだ経験がある +
-  * 上記の経験・知識を持つ友人・知人が身近にいて気軽に相談できる+
  
 ===== できること ===== ===== できること =====
行 25: 行 17:
   * ポイント・信号機の切り替え   * ポイント・信号機の切り替え
   * CVの読み出しと書込み(Directモードのみ)   * CVの読み出しと書込み(Directモードのみ)
-  * (後日対応)アドレスの読み書き機能+  * アドレスの読み書き機能
  
  
行 39: 行 31:
 以下の行為を行う可能性がある方は、購入をご遠慮ください。 以下の行為を行う可能性がある方は、購入をご遠慮ください。
  
-  * パワーパックのメーカーであるK社に問い合わせやサポートを依頼すること +  * パワーパックのメーカーであるK社に問い合わせやサポートを依頼すること 
-  * 組み立てをDesktopStationに依頼する事。自分で加工・組み立てることが前提の機器です。 +  * 組み立てをDesktopStationに依頼する事。
-  * 中~上級者向けの本キットに関して、「初心者です」と言ってDesktopStationにサポートを依頼する事。 +
  
 ===== 基板情報 ===== ===== 基板情報 =====
行 60: 行 50:
 ===== 部品表(BOM) ===== ===== 部品表(BOM) =====
  
-キットの基板を作るときに使用する部品は以下の通りです。+キットの基板を作るときに使用する部品は以下の通りです。必要な部品は全てキットに付属しています。また、表面実装部品は、全てはんだ付け済みですので、安心してキットを組み立てできます。
  
 ^Parts No ^Specification ^Akizuki ^Notes ^ ^Parts No ^Specification ^Akizuki ^Notes ^
 |OLED| I2C OLED,0.96inch,128x64 |[[https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-12031/|P-12031]] | | |OLED| I2C OLED,0.96inch,128x64 |[[https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-12031/|P-12031]] | |
 |OLED PinFrame | 4pin 2.54mm pitch Pin Frame |[[https://akizukidenshi.com/catalog/g/gC-05779/|C-05779]] | | |OLED PinFrame | 4pin 2.54mm pitch Pin Frame |[[https://akizukidenshi.com/catalog/g/gC-05779/|C-05779]] | |
-|IC1|ACS711ELCTR-12AB-T| [[https://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-12267/|I-12267]]| | 
 |IC2|TB6643KQ|[[https://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-07688/|I-07688]] | | |IC2|TB6643KQ|[[https://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-07688/|I-07688]] | |
-|IC3|NJM7805SDL1等|[[https://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-11237/|I-11237]] | | 
 |IC4|ATMEGA328P-PU|[[https://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-03142/|I-03142]]  | | |IC4|ATMEGA328P-PU|[[https://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-03142/|I-03142]]  | |
-|X1| 16MHz CSTLS16M0X55-B0|[[https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-00525/|P-00525]] | | 
-|D1| 1608size LED |[[https://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-03980/|I-03980]] | | 
 |C7 |220uF,35V,\\ 35ZLH220MEFCCT8X11.5 |[[https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-11758/|P-11758]] | |C7 |220uF,35V,\\ 35ZLH220MEFCCT8X11.5 |[[https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-11758/|P-11758]] |
 |C2,C3 |47uF,25V,25MH747MEFC6.3X7 |[[https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-10596/|P-10596]] | |C2,C3 |47uF,25V,25MH747MEFC6.3X7 |[[https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-10596/|P-10596]] |
-|C4,C5,C6,C8 |1uF (105) ±10%,2012, 50V,\\ C2012X7R1H105KT000N |[[https://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-15331/|P-15331]] | 
-|R5,R1| 1/4W 1.2kΩ|[[https://akizukidenshi.com/catalog/g/gR-25122/|R-25122]] | 
-|R2 | 1/4W 6.8kΩ|[[https://akizukidenshi.com/catalog/g/gR-25682/|R-25682]] | 
-|R3,R4| 1608Size 4.7kΩ|[[https://akizukidenshi.com/catalog/g/gR-14121/|R-14121]] | 
 |SW1,SW2,SW3,SW4,\\ SW5,SW6,SW7| Tact Switch H=18mm | | | |SW1,SW2,SW3,SW4,\\ SW5,SW6,SW7| Tact Switch H=18mm | | |
 |スペーサ,M3ねじ| 15mm程度 | | | |スペーサ,M3ねじ| 15mm程度 | | |
-|基板固定ネジ | KATO SXの場合は不要 | | | 
 |PCB | | | | |PCB | | | |
- 
  
 ケースに入れてコマンドステーションとして完成させるために必要なものは以下の通りです。 ケースに入れてコマンドステーションとして完成させるために必要なものは以下の通りです。
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 ===== 基板のはんだ付け ===== ===== 基板のはんだ付け =====
  
-最初にピンフレーム、ATMEGA328P-PU、TB6643KQをはんだ付けします。上級者向けPCBのみを購入された場合は、秋月電子で部品を各自で調達してください。なお、秋月電子で売っていない部品(18mm タクトスイッチ)は、付属します。キットを購入された場合には、下記の部品は全て同梱されています+最初にピンフレーム、ATMEGA328P-PU、TB6643KQをはんだ付けします。購入いただいキットに部品は全て付属しておりますが、追加で欲しい場合は以下を参考に、秋月電子で部品を各自で調達してください。
  
 ^Parts No ^Specification ^Akizuki ^Notes ^ ^Parts No ^Specification ^Akizuki ^Notes ^
行 146: 行 126:
 {{::dshacx4_kit_case_customize.png?400|}} {{::dshacx4_kit_case_customize.png?400|}}
  
-基板は、表面実装部品から、はんだ付けをしてください。+基板は背の低い部品から、はんだ付けをしてください。表面実装部品は既にはんだ付け済みです。また付属のATMEGA328Pもファームウェアを書き込み済みです
  
-{{https://desktopstation.net/blog/wp-content/uploads/2021/05/DSHACX4_kit_2.jpg?400}}+{{::dshacx4_pcb.jpg?400|}} 
 + 
 +部品をはんだ付けすると以下のようになります。 
 + 
 +{{::dshacx4_pcb_soldered.jpg?400|}} 
 + 
 +OLEDを取り付けると以下のようになります。 
 + 
 +{{::dshacx4_kit_1.jpg?400|}} 
 + 
 +パワーパックSXの配線から移植をすると、以下のようになります。注意点としては、DCジャック配線のはんだ付けです。黒色の線はGND、赤色の線は+12Vのシルクの個所にはんだ付けしてください。**間違えると、基板が損傷してしまいます**ので、ご注意ください。 
 + 
 +{{::dshacx4_kit_2.jpg?400|}} 
 + 
 +パワーパックSXに取り付けた様子です。付属のM3ねじ、スペーサー、凸型スペーサを用いて、OLED左上側の基板が沈み込まないように調整してください。 
 + 
 +{{::dshacx4_kit_3.jpg?400|}} 
 + 
 + 
 +基板を取り付けたら、レバーなどを戻していきます。 
 + 
 +{{::dshacx4_kit_4.jpg?400|}} 
 + 
 + 
 +これで完成です。 
 + 
 +{{:dshacx4_kit_5.jpg?400|}}
 ===== 仕様 ===== ===== 仕様 =====
  
  
-|内蔵ブースタ | 2.0A 連続運転可能, 瞬時最大4.5Aまで|+|出力電流 | 2.0A 連続運転可能, 瞬時最大4.5Aまで|
 |電圧 | 12Vまたは 15V(KATO製SX用専用ACアダプタに準ずる)| |電圧 | 12Vまたは 15V(KATO製SX用専用ACアダプタに準ずる)|
 +|保護機能| 過電流保護(4.5A超)または過電圧・低電圧保護(8V以下または20V以上でエラー)|
 |DCC| SpeedStep128固定, 最大同時運転台数 1車両, F0-F28操作可能| |DCC| SpeedStep128固定, 最大同時運転台数 1車両, F0-F28操作可能|
 |アナログ運転 | PWMパルスによるアナログ車両の運転機能有| |アナログ運転 | PWMパルスによるアナログ車両の運転機能有|
  
 +※保護機能を過信せず、ショートや脱線時はパワーオフを心掛けてください。
 ===== 使用方法 ===== ===== 使用方法 =====
  
行 169: 行 176:
 ^ ENTER | 確定・ファンクションON/OFF| ^ ENTER | 確定・ファンクションON/OFF|
 ^ UP/DOWN |選択切替、アドレス変更 | ^ UP/DOWN |選択切替、アドレス変更 |
 +
 +HOMEメニューには、以下の項目が用意されています。
 +
 +^Loco | 車両の運転|
 +^Turnout| ポイント・信号の切り替え|
 +^LocoAdr| アドレスの読み書きモード、Loco運転モードへのアドレス反映|
 +^Read CV| CVの読み出し|
 +^WriteCV| CVの書込み|
 +^Analog | PWMアナログパワーパックモード |
  
 ===== ファームウェア ===== ===== ファームウェア =====
  
 +ファームウェアの著作権は放棄されていません。ファームウェアを用いて製品の開発・ビジネス・商業利用を行うには、DesktopStationとライセンス契約が必要です。なお、個人や模型クラブ内で、非営利目的により少量の野良HACXを作る場合には例外的に使用しても構いません。((DesktopStationの頒布を阻害する行為を禁止する目的としています。))
 +
 +  * [[https://desktopstation.net/bin/DSHACX4_002.zip|Firmware 002]] July 18,2021 リリース候補
   * [[https://desktopstation.net/bin/DSHACX4_001.zip|Firmware 001]] May 30,2021 TEST版2(超上級者専用)   * [[https://desktopstation.net/bin/DSHACX4_001.zip|Firmware 001]] May 30,2021 TEST版2(超上級者専用)
   * [[https://desktopstation.net/bin/DSHACX4_000.zip|Firmware 000]] May 30,2021 TEST版(超上級者専用)   * [[https://desktopstation.net/bin/DSHACX4_000.zip|Firmware 000]] May 30,2021 TEST版(超上級者専用)
  
 +使用ライブラリ
  
 +OzOLED LGPL2.1\\ 
 +MCore (DesktopStation内製) 独自ライセンス
 ===== 頒布 ===== ===== 頒布 =====
  
dshacx.1626581826.txt.gz · 最終更新: 2021/07/18 13:17 by yaasan

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