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expboardendo [2020/05/14 15:37]
– [端子の説明] yaasan
expboardendo [2023/02/03 12:55] (現在)
– [ExpBoard M21 (旧YP)] yaasan
行 1: 行 1:
-====== ExpBoard YP ======+====== ExpBoard M21 ENDO ======
  
 ブラス鉄道模型メーカーのエンドウ、およびカツミ向けに使用できるMTC21対応の汎用のサウンドデコーダ向けのDCCコネクタ引き出し基板です。室内灯と一体型になっています。LokSound5 MTC21で使用することを前提に設計していますが、その他のメーカーでも動作は可能と推察されます。 ブラス鉄道模型メーカーのエンドウ、およびカツミ向けに使用できるMTC21対応の汎用のサウンドデコーダ向けのDCCコネクタ引き出し基板です。室内灯と一体型になっています。LokSound5 MTC21で使用することを前提に設計していますが、その他のメーカーでも動作は可能と推察されます。
行 8: 行 8:
   * [[ExpBoardGeneral]] HO汎用向けのNext18配線引き出し基板   * [[ExpBoardGeneral]] HO汎用向けのNext18配線引き出し基板
   * [[ExpBoardECN]] Nゲージ向けNext18対応配線引き出し基板   * [[ExpBoardECN]] Nゲージ向けNext18対応配線引き出し基板
 +  * [[ExpBoardYPSuperShort]]
 +  
 ===== 特徴 ===== ===== 特徴 =====
  
-  * 188mm x 20mm幅で、エンドウおよびカツミのブラス車両への対応を想定\\ (すべての車両に搭載することを保証するものではありません)+  * 188mm x 20mm幅(SHORT版は175mm)で、エンドウおよびカツミのブラス車両への対応を想定\\ (すべての車両に搭載することを保証するものではありません)
   * MTC21 DCCコネクタに対応   * MTC21 DCCコネクタに対応
   * エンドウの室内灯基板サイズと互換、DCCコネクタを一体型   * エンドウの室内灯基板サイズと互換、DCCコネクタを一体型
行 28: 行 30:
 基板サイズは188x20mmです。 基板サイズは188x20mmです。
  
-{{::expboard_endo_r2_omote.png?400|}}+{{http://buin2gou.sakura.ne.jp/sblo_files/powerele/image/ExpBoardYP_PCB-thumbnail2.png}}\\  
 +[[http://buin2gou.sakura.ne.jp/sblo_files/powerele/image/ExpBoardYP_PCB.png|拡大]]
  
-{{::expboard_endo_r2_ura.png?400|}} 
  
 +部品を半田付けすると以下のようになります。
 +
 +{{http://buin2gou.sakura.ne.jp/sblo_files/powerele/image/EypBoardYP_9-thumbnail2.jpg}}
 +
 +エンドウ純正の室内灯との比較。
 +
 +{{http://buin2gou.sakura.ne.jp/sblo_files/powerele/image/EypBoardYP_1-thumbnail2.jpg}}
 ===== 部品表 ===== ===== 部品表 =====
  
-キットには、IC1とIC2が付属します。その他の部品は、[[http://akizukidenshi.com/|秋月電子]]でご購入頂けます。+キットには、IC1とIC2が付属します。その他の部品は、[[http://akizukidenshi.com/|秋月電子]]でご購入頂けます。\\  
 +D1とD2は直列になっており、逆にしても回路の動作に支障はありません。また、コンパチ品は多数のため、お手持ちの部品を使っても差し支えありません
  
  
行 42: 行 52:
 |IC1 | Rohm FMA1A\\ PNP Dual Digital Tr | SOT-25 |A1 |MOUSER |755-FMA1AT148 | |IC1 | Rohm FMA1A\\ PNP Dual Digital Tr | SOT-25 |A1 |MOUSER |755-FMA1AT148 |
 |IC2 | Rohm FMG3A\\ NPN Dual Digital Tr | SOT-25 |G3 |MOUSER |755-FMG3AT148 | |IC2 | Rohm FMG3A\\ NPN Dual Digital Tr | SOT-25 |G3 |MOUSER |755-FMG3AT148 |
-|D1 | NSI45020AT1G CRD 20mA |SOD-123 |AD |MOUSER/秋月電子 |863-NSI45020AT1G,\\ [[http://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-06133/|I-06133]] | +|D1 | NSI45020AT1G\\ CRD 20mA |SOD-123 |AD |MOUSER/秋月電子 |863-NSI45020AT1G,\\ [[http://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-06133/|I-06133]] | 
-|D2 | MBR130T1G\\ SBD(1A/30V) | SOD-123 |73 |MOUSER |863-MBR130T1G |+|D2 | RB160M-30TR\\ SBD(1A/30V) | SOD-123 |73 |秋月電子 [[http://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-01398/|I-01398]]| 
 +|MTC21(無印向け) | 1.27mm 26ピン |DIP |- |秋月電子 |[[https://akizukidenshi.com/catalog/g/gC-13802/|C-13802]] | 
 +|MTC21(SHORT向け) | 1.27mm 40ピン |SMD|- |秋月電子 |[[https://akizukidenshi.com/catalog/g/gC-10704/|C-10704]] | 
 + 
 + 
 +LEDについては、お好みをお選び下さい。当方では、ロームの[[http://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-11882/|SMLE13WBC8W1]]を愛用しています。
  
  
行 52: 行 67:
 |MTR+/MTR-| モータへの出力配線 |  | |MTR+/MTR-| モータへの出力配線 |  |
 |HEAD | ヘッドライト出力 | 両極性部品((*IC1,D1,D2))を付けると両極性出力 | |HEAD | ヘッドライト出力 | 両極性部品((*IC1,D1,D2))を付けると両極性出力 |
-|TAIL | テールライト出力 | 両極性部品((*IC1,D1,D2))を付けると両極性出力 |+|TAIL | テールライト出力 | 両極性部品を付けると両極性出力 |
 |AUX1 | 室内灯共通AUX出力。POWER出力。| |AUX1 | 室内灯共通AUX出力。POWER出力。|
 |AUX2 | AUX出力2 | 使い方はデコーダ次第。POWER出力。 | |AUX2 | AUX出力2 | 使い方はデコーダ次第。POWER出力。 |
行 63: 行 78:
 **HEAD,TAIL,AUX1,AUX2,AUX3,AUX4**は、抵抗を直列に置いたLEDを接続してください。電球は想定しておりませんので、自己責任にてご利用ください。 **HEAD,TAIL,AUX1,AUX2,AUX3,AUX4**は、抵抗を直列に置いたLEDを接続してください。電球は想定しておりませんので、自己責任にてご利用ください。
  
 +===== AUXの使い方 =====
 +
 +DCCでライトの配線を行う場合には、両極性モードと、オープンコレクタモードの2種類があります。両極性モードはアナログで一般的に使われるのでなじみがあると思います。
 +
 +一方でオープンコレクタモードは、電気屋さんはご存じとは思いますが、模型ではあまり聞きなれないかと思います。ようは、「ONすると内部のスイッチもONして電流が流れるようになる」モードと思ってください。
 +
 +==== 両極性モードのHEAD,TAIL ====
 +
 +両極性モードのHEAD,TAILにつながるLEDは、以下のようにLEDを逆並列に配線して繋げることになります。これは、通常のアナログのライトユニットと全く同じ配線構成です。ライトユニットは、テールライトのLEDと、ヘッドライトのLEDが、ちょうど逆同士でつながっている形(逆並列と呼びます)になります。
 +
 +
 +{{::auxwiring_2.png?200|}}
 +
 +==== AUX,HEAD,TAIL ====
 +
 +COM+という配線はプラス側の電圧がかかります。AUX1,2やHEAD,TAILは、ファンクションなどでONされると、マイナス側に内部のスイッチが繋げてくれます(電気屋界隈では、この動きを、オープンコレクタとかオープンドレイン、引き込む(sink)と言います。台所のシンクに排水が流れるのと同じです。)。OFFのときは、内部のスイッチがOFFなので、マイナス側につながらないので、電流が流れず、ライトがつきません。
 +
 +下の図ではAUXと書いてありますが、両極性モードでないHEAD,TAILの場合は、AUXと同じように配線できます。通常のDCCデコーダやDCC対応車両は、この配線のようになっています。
 +
 +抵抗の位置は、LEDの前後のどちらでも問題ありませんが、LEDの極性はCOM+側になる方がLEDの線が長い方(A,アノード)となるように選びます。
 +
 +{{::auxwiring_1.png?200|}}
 ===== 作成作業 ===== ===== 作成作業 =====
  
 +MTC21を差し込みピンヘッダ裏は、絶縁テープなどで保護すると車体との接触によるショートのトラブルを抑制できます。
  
-D1,D2,IC1の部品の位置や方向は以下の写真を参考にして下さい。+ 
 +両極性ヘッドライト・テールライト機能を使う場合は、D1,D2,IC1の部品の位置や方向は以下の写真を参考にして下さい。D1とD2は逆でも動作します
  
 {{http://buin2gou.sakura.ne.jp/sblo_files/powerele/image/EypBoardYP_10-thumbnail2.jpg}} {{http://buin2gou.sakura.ne.jp/sblo_files/powerele/image/EypBoardYP_10-thumbnail2.jpg}}
  
  
-IC2は以下の写真を参考にして下さい。+AUX3,AUX4を使うときに使用するIC2は以下の写真を参考にして下さい。
  
 {{http://buin2gou.sakura.ne.jp/sblo_files/powerele/image/EypBoardYP_11-thumbnail2.jpg}} {{http://buin2gou.sakura.ne.jp/sblo_files/powerele/image/EypBoardYP_11-thumbnail2.jpg}}
  
 +==== 施工例 ====
  
 +  * [[http://powerele.sblo.jp/article/187486562.html|エンドウ近鉄22000の塗装済みキットをDCCサウンド化する]] (エンドウ 近鉄22000系 M車)
 +  * [[http://powerele.sblo.jp/article/187554007.html|エンドウ近鉄22000のT車のDCC化]]
 +  * [[http://powerele.sblo.jp/article/188079246.html|エンドウのHO E353をDCCサウンド化する]] (E353 HO M車の加工)
 +  * [[http://powerele.sblo.jp/article/188084403.html|エンドウのHO E353をDCCサウンド化する その2]] (E353 HO 先頭車・T車の加工)
 +
 +エンドウ製品だけでなく、KATO クモハ40(HO プラ)も、ExpBoardYPを装着できる空間が例外的にあるため、搭載可能と思われます。
 ===== 頒布 ===== ===== 頒布 =====
  
-現在開発中(2020年4月)+DesktopStation部品頒布で頒布。 
 + 
 +  * ExpBoard M21 (旧YP) エンドウ室内灯サイズ版(販売終了、SHORT版をどうぞ) 
 +  * 10035 [[https://desktopstation.net/shop/products/detail/67|ExpBoard M21 (旧YP) SHORT]] ブラス・HOプラ一般向けサイズ版 
 +  * 10039 [[https://desktopstation.net/shop/products/detail/85|ExpBoard M21 (旧YP) SUPER SHORT]] 46mmのコンパクトサイズ版 
 +  * 10044 [[https://desktopstation.net/shop/products/detail/114|ExpBoard M21 (旧YP) LONG]] 220mmのロングサイズ版 
 + 
 +価格は、たまにセールをしますがおおよそ500円/枚としてます。 
 + 
 +基板のみです。部品は付属しません。秋電子では購入しにくい両極性やAUX3,4用の部品は、別途、[[https://desktopstation.net/shop/products/detail/48|商品コード10027]]として頒布していますので、ご購入下さい。 
 + 
 +===== FAQ ===== 
 + 
 +==== 両極性機能って何? ==== 
 + 
 +アナログ車両のヘッドライト・テールライトの制御は、電圧の方向を逆にして変えるのが一般的です。電圧の方向が2つあるので、これを両極性と呼びます。 
 + 
 +一方、DCCでは両極性ではなく、ライトを個別に細かく制御できるようにオープンコレクタ出力(共通の電源端子COM+と、各機能端子の間にLED等を配線する)と呼ばれる配線を行う必要があります。 
 + 
 +両極性機能は、一般的なアナログのヘッドライト・テールライトユニットをそのままDCCで使えるようにするための機能です。 
 + 
 +TAILとHEADをそのまま、アナログのヘッドライト・テールライトユニットにおつなぎ頂くだけとなります。 
 + 
 + 
 +==== 両極性機能を使いたくない場合は? ==== 
 + 
 +D1,D2,IC1の部品は半田付けしないで下さい。これらの部品を半田付けすると、HEADとTAILは両極性モード専用として使用することになります。 
 + 
 +※IC2は両極性機能に関係ありません。 
 +==== MTC21のピンヘッダはカットしないと入らないのでは? ==== 
 + 
 +その通りです。11x2のサイズにカットしてお使いください。 
 + 
 + 
 +==== IC2を半田付けしないとどうなる? ==== 
 + 
 +AUX3,AUX4が使用できません。それ以外の問題はありません。AUX3,AUX4を使いたい場合は、必ずIC2をはんだ付けしましょう。 
 + 
 +※D1,D2,IC1は、AUX3,AUX4の機能に関係はありません。 
 + 
 +==== LEDの抵抗はどう決めれば良い? ==== 
 + 
 +2.2~4.7kΩで、明るさに応じて選定下さい。もっと抵抗値を低くしても良いですが、デコーダの出力電流容量以内となるように設計して下さい。"LED 抵抗値 計算"で検索すると、計算の仕方が紹介されています。 
 + 
 +==== 基板の裏側の接触は大丈夫? ==== 
 + 
 +ExpBoard M21 (旧YP)の裏側(LEDが無い側、屋根側)には、電気的な接点となる端子が複数配置されてます。ブラス車両では、接触するとショートの危険があります。 
 + 
 +ボード側にテープを貼って絶縁対策を行うか、車両の屋根側にテープや絶縁処理の塗装などを行って、対策を実施して下さい。
  
-  *価格 1800円(IC1とIC2だけ付属, 基板3枚分) 
  
expboardendo.1589438248.txt.gz · 最終更新: 2020/05/14 15:37 by yaasan

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