KATO HO キハ81(1-612)にワンコインデコーダを搭載する

KATO HO キハ81(1-612)は、先頭車なので、ヘッドライト・テールライト制御用にワンコインデコーダを搭載してみました。
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■パターンカットとジャンパ設定
私は、デコーダをライト基板と同じく上側に搭載したかったので、底面側の板バネをそのまま使えることを前提として改造しました。こうすることで、上側をメンテなどで取り外しの際にも、配線の嵐になることなく、問題なく作業できます。
以下はイメージ。ワンコインデコーダを置くスペースは問題無さそうです。と言うか、ちょうどデコーダを置くのにちょうどいいスペースが用意されています。
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以下はライト基板の改造箇所の指定です。ジャンパは1カ所(水色線)、パターンカットは2カ所(赤線)、ON/OFFスイッチは常時OFFにしてください。INの2本はワンコインデコーダのINの印字のある端子、OUTも同じ印字のある端子に配線します。IN側は極性は自由です。OUTは極性はありますが(FWDとREVが逆に表示される)、CV29で変更できるので、あんまり気にしなくても大丈夫です。
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具体的には、一番手っ取り早く低コストなワンコインデコーダ4.2は両極性FLモードとして使用したのですが、キハ81の回路基板では、DCCを前提にしたジャンパとパターンカットになっています。実はいったん基板を取り外さないと、全てのパターンのカットとジャンパができません。
よって、今回ご紹介する手法が一番ラクで低コストになると思ってます。私が勝手に思っているだけですので、皆様の自己責任の下で、作業を実施ください。当方は、結果について一切保証いたしません。
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ワンコインデコーダに半田付けして、接続完了です。なるべく細い柔軟性のある線を短くして使うと良いでしょう。
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以下は設置位置の例になります。ライト基板のちょうど横に置いてあるので、特にワンコインデコーダ4.2の厚みであれば干渉することも無くスムーズに底面側に取り付け可能です。板バネから線路からの供給もなされるので、取り扱いもしやすくなっています。
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■ワンコインデコーダの設定
ワンコインデコーダは、車載用のファームウェアをスマイルライターコンボPを使い、PicKit2のソフトで書き込みました。
両極性FLモードにするため、CV30=2に設定。また、必要に応じて、ヘッドライト・テールライトの進行方向FWD/REVの入れ替えはCV29で設定変更しましょう。
先頭車として使用するわけですが、ライトファンクションで共通で使用することから、モータ車のアドレスと一緒にすることもお忘れずに。CVの書込みも、モータ車と分けて1車両ずつ、行いましょう。
■注意事項
ワンコインデコーダのOUTの端子が、DCC線路の配線とショートすると、BD623F-E2が一発で壊れます(ICは逆流には弱いのです。人間が逆から食事したらアウトなのと同じ)。見た目的に壊れて無くても壊れます。なおPICは壊れないので、書込みはできます。よって、PICにファームウェアを書き込めるからデコーダは問題ないと思わないようにしてください
私も配線ミスで1個壊しました(BD6231Fを後日交換予定)。
■動作確認
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ワンコインDCCデコーダでFLテスト

コメント

  1. fujigaya2 より:

    すいません。ライト基板が外せません。
    分解のコツを教えていただけませんでしょうか?
    基板引っこ抜こうとしたら、白色LEDが曲がってくるし・・・。

  2. fujigaya2 より:

    外せました。後ろ+下方向に運転席ごと引っこ抜くんですね。

  3. KAKKA より:

    ワンコインのデコーダの取り付け作業をしている時にこの記事の事を思い出し参考にさせていただきました。
    ワンコインの12Vから室内灯にも接続しました。
    きれいに収まりました。

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