DCCサウンドの作り方 その10

また小休止。たぶん、ついて来れてない人がたくさんな気もするので、コンピュータを編集するまでの前提知識についての説明をしていきます。
音を録音する、再生するとなると、たぶん、昔ながらの方はカセットテープかレコードになるかと思います。これらはいわゆるアナログの記録手段です。レコードは振動する針で板に傷を付けて、音を書き込んだり、もしくは逆に針の振動を大きくして鳴らすことで音が出ます。
じゃあ、最近のCDやMP3プレイヤーや、MDとかのデジタルな録音手段ってどうしているのか?それは、音をある時間で切り刻んで、一つ一つを数値として記録しています。これを、サンプリングと呼びます。デジタルは、全て、このサンプリングを使ってアナログ(物理現象や状態)をデジタルにします。
LokProgrammer_Begin_1.png
なので、この音を切り刻む細かさ(サンプリング数)と、数値にするときの細かさ(分解能)が重要となります。CDは、44.1kHzのサンプリング数と、16bitの分解能となってます。
模型では、LokSound5は37.5kHzというサンプリング数なので、これ以上で収録しておけば問題ありません。今のどきのスマホは当然のように、このサンプリング数で録音できますので気にすることはありません。
それよりも収録の際に、収録テクニック意外に録音の設定で重要なのは、「圧縮方式」と「圧縮率(レート)」となります。通常のレコーダですと、WAV(WAVE形式)と、MP3の2つがメインとなるかと思います。スマホだと、mp4(MPEG4 AAC)だけの場合もあります。
20年近く前は圧縮方式の戦国時代で、RealAudio(RA)とかOggVorbis等、いろいろありましたが、今はmp3とmp4が主流です。mp3は2017年に特許が切れたので、以前はいろいろ特許問題がありましたが、今は自由に使えます。
WAVで保存できる場合は、それに越したことは無いですが、容量が凄まじく消費する(60分で600MB)ので、MP3やMP4等で録音されるケースもあるかと思います。圧縮しても、圧縮率(レート)だけ気をつけて頂ければ、大きな支障はございません。

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