Next18 ExpBoardの生産終了について

Next18コネクタを搭載した、頒布中のExpBoard(General版10023および KATOプラHO向け版10021)について、再生産は実施せずに在庫限りで頒布を終了させていただきます。

以前からブログなどで記事にしておりましたが、要因は売り上げ状況ではなくコネクタの品質不良問題が解決しないためです。コネクタメーカーの台湾・MORETHANALL社の担当者S氏と半年間、交渉してまいりましたが、不良コネクタについて、良品であるとの見解を崩さず、実質的な対応拒否の回答(途中から返信なし、交換品の送付の約束を不履行)を受けました。

電気機器メーカーに勤める現役エンジニアも加わってDCC電子工作連合による合同調査で、成型不良やピンの不良などが見つかっています。およそ300個の抜き取り検査で、外観不良率50%、コネクタとしての性能不良が20%程度という結果であります。以下は参考までに、コネクタ不良の例です。

良品への交換が実施されないことによる大きな損失と、調査にかかった時間のコストを鑑みて、これ以上の継続は困難と判断しました。そこで、不良がある2020年ロットのコネクタを使用することとなるNext18製品の再生産を実施せずに、2019年に仕入れを行った良品のみで製造したExpBoardのみを在庫限りで頒布し、頒布終了することを決定いたしました。

なお、同様のNゲージ向けExpBoard製品を頒布するTRAINO様については、不良コネクタを1つ1つ手作業で除去・修復するプロセスを開発しており、頒布は継続されるとのことです。ただし、作業工数増大による価格の変更の可能性がありますので、皆様におきましてはご理解のうえ、ご利用頂ければ幸いです。

なお、MORETHANALL社は、欧州にもNext18コネクタを輸出しており、そこでもトラブルを出しているとの報告を現地メーカーよりNMRA経由で聞いております。MORETHANALL社には、メーカーとしての品質管理・コンプライアンス順守を強く求める次第であります。

なお、代替製品を作る中国のメーカーもあるとの情報を得ておりますが、品質確認や設計の見直しなど、大きな労力がかかります。当方としては、Next18の車両搭載基板についてはタッチせず、他の有志に委ねたいと考えております。また、MTC21にフォーカスし、HO・16番向けで今後もExpBoardシリーズは継続してまいります。

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