オープンサウンドデータの今後について

10月1日に、オープンサウンドデータミーティングを開催しますが、そこでは、実際に触れ合う事をメインとするので、今後の方針等は先に、ここで表明したいと思います。

独自のサウンドデコーダであるSmileSoundを開発中で、既に多くの方にフィールドテストを進めております。来年以降、オープンサウンドデータSmileSoundをサポートできるよう、進めております。

一方、今まで採用していたESU社のLokSoundのサポートですが、データの公開は今まで通り継続します。ドイツからの輸入も、ロシア・ウクライナ戦争で輸送や欧州内のエネルギー危機、半導体不足の継続等で、非常に入荷が厳しい状況が今も続いておりますが、可能な限り多くのデコーダを輸入できるようにESU社の営業担当者に交渉し、今後も継続して入荷できるようにして参ります。

LokSound向けのサウンドデータの新規追加については、今後、行いません。非常に多くの開発資源を必要とするSmileSound開発に取り組む中で、開発余裕の確保が難しいためです。ESU社からの開発リソースの提供や、ユーザーからのカンパ等、開発資源を補う施策ができれば、LokSound向けサウンドデータの追加再開も可能と思いますが、現時点で再開の見込みはございません。

今後も、オープンサウンドデータを活用して、日本型DCCサウンドを、もっと楽しくできるよう、環境構築に努めてまいります。

以下、よくある質問とその解答です。

Q. LokSoundのサウンドデータは削除されるのか
LokSoundのサウンドデータは、削除されません。SmileSoundのサウンドデータと併存して公開が継続されます。

Q.LokSoundのサウンドデータを変換すれば簡単に対応できるのでは?
LokSoundのサウンドデータは特殊な符号化がされており、別の形式に変換する事が困難です。また、ESU社の規約に抵触する可能性があります。よって、SmileSoundのサウンドデータは、収録音源データから新規で構築する必要があります。

Q.LokSound向けのサウンドデータを有料化したりしないのか
クリエイターの皆様との契約により、無償公開となっています。今後も無償のままとなります。なお、可能であれば、オープンサウンドデータの協力模型店でLokSoundデコーダを購入いただけるとありがたいです。

Q.LokSound向けのアップデートや品質改善などは行われるのか
クリエイター様のご厚意により行われる場合がありますが、それを約束するものではございません。

Q.なぜLokSound向けに新規追加を行わないのか
開発資源には、限りがあります。今まで、開発資源をサウンドデータの増強に振り向けてまいりました。今回、様々な要因が重なり、大幅な前倒しでSmileSoundサウンドデコーダ開発を行っておりますが、膨大な作業量・時間・資金が必要であり、そこに資源を集中させているため、LokSound向け新規追加を行う余裕がありません。LokSound向けの新規追加を行うためのカンパやESU社の協力があれば再開可能と記載したのはそのためです。

Q.LokSoundの販売は継続するのか
今後もオープンサウンドデータでデータ公開をする限り、LokSoundデコーダや関連部品の販売は継続します。

タイトルとURLをコピーしました