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desktop_station_decoder_dsdec_r2 [2015/06/06 04:52] – [ライブラリのインストール] yaasandesktop_station_decoder_dsdec_r2 [2016/03/29 15:04] (現在) yaasan
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 オープンなNMRA DCC ArduinoライブラリとArduinoベースの回路を用いた、カスタマイズ自由な自作のDCCデコーダキットについて解説します。\\ オープンなNMRA DCC ArduinoライブラリとArduinoベースの回路を用いた、カスタマイズ自由な自作のDCCデコーダキットについて解説します。\\
 This page describes customizable DCC decoder based on Arduino software and hardware, related DCC library which is NMRA DCC library. This page describes customizable DCC decoder based on Arduino software and hardware, related DCC library which is NMRA DCC library.
 +
 +News! [[DS Smile Decoder R4]]を2016年4月よりリリースしました。\\ 
 +News! [[http://web.nucky.jp/|ぬっきぃさんのワンコインデコーダ]]はさらに安いです!(300円~!)\\
 +
 +{{http://buin2gou.sakura.ne.jp/sblo_files/powerele/image/DSdecR2_SoundIntegrated-thumbnail2.jpg}}
 ===== Features / 特徴 ===== ===== Features / 特徴 =====
  
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 </code> </code>
  
-==== 書き込み手順 ====+==== Uploading procedure / 書き込み手順 ====
  
-以下のものを用意します。+If you are DSdec R1 user, please see [[http://​www.arduino.cc/​en/​Guide/​ArduinoProMini|Arduino.cc procedure page]].
  
-  * Arduino UNO R3ボード +以下のものを用意しす。\\ Prepare the following parts.
-  * (キットに付属)AVRマイコン(ATMEGA328P) +
-  * (キットに付属)セラロック 16MHz たは 水晶発振子16MHz+22pFセラコン2個 +
-  * ブレッドボード or 低背ピンソケット +
-  * ジャンパ線+
  
 +  * Arduino UNO R3 board
 +  * ATMEGA328P
 +  * Ceramic resonator 16MHz or crystal oscillator 16MHz & 22pF ceramic capacitor x2
 +  * Breadboard or low profile pin socket
 +  * Jumper wire
  
-以下のように配線します。ご自分で書き込み用のシールドを作成したり、有志が頒布しているISPシールドでもOKです。 
  
-ブレッドボードを使う場合:+以下のように配線します。ご自分で書き込み用のシールドを作成したり、有志が頒布しているISPシールドでもOKです。\\ Please connect the following wire. You can use an ISP shield. 
 + 
 +ブレッドボードを使う場合:\\ In case of using breadboard
  
 {{http://buin2gou.sakura.ne.jp/sblo_files/powerele/image/ArduinoISP_wiring.png?500}} {{http://buin2gou.sakura.ne.jp/sblo_files/powerele/image/ArduinoISP_wiring.png?500}}
  
-DSdec基板のISP用ピンを使う場合(低背ピンソケットが別途必要):+DSdec基板のISP用ピンを使う場合(低背ピンソケットが別途必要):\\ In case of using low profile pin socket
  
 {{http://buin2gou.sakura.ne.jp/sblo_files/powerele/image/DSdecR2_ArduinoISP_Pins.jpg?500}} {{http://buin2gou.sakura.ne.jp/sblo_files/powerele/image/DSdecR2_ArduinoISP_Pins.jpg?500}}
  
-Arduino UNOを選択します。+Arduino UNOを選択します。\\ Select Arduino Uno.
  
 {{http://buin2gou.sakura.ne.jp/sblo_files/powerele/image/ArduinoISP_DSDec_0-thumbnail2.png|}} {{http://buin2gou.sakura.ne.jp/sblo_files/powerele/image/ArduinoISP_DSDec_0-thumbnail2.png|}}
  
-Arduino ISPのexampleスケッチを開く+Arduino ISPのexampleスケッチを開く\\ Open Arduino ISP example sketch.
  
 {{http://buin2gou.sakura.ne.jp/sblo_files/powerele/image/ArduinoISP_DSDec_1-thumbnail2.png|}} {{http://buin2gou.sakura.ne.jp/sblo_files/powerele/image/ArduinoISP_DSDec_1-thumbnail2.png|}}
  
-Arduino ISPをArduino UNOに書き込む。Arduino UNOを、マイコンの書き込み器にするスケッチを書き込みます。+Arduino ISPをArduino UNOに書き込む。Arduino UNOを、マイコンの書き込み器にするスケッチを書き込みます。\\ Upload Arduino ISP sketch to Arduino UNO.
  
 {{http://buin2gou.sakura.ne.jp/sblo_files/powerele/image/ArduinoISP_DSDec_2-thumbnail2.png}} {{http://buin2gou.sakura.ne.jp/sblo_files/powerele/image/ArduinoISP_DSDec_2-thumbnail2.png}}
  
-書き込みたいスケッチを開く。DSDCCDecoderなど、Desktop Stationページで公開されているスケッチや、ご自分で作ったデコーダスケッチを読み込ませます。+書き込みたいスケッチを開く。DSDCCDecoderなど、Desktop Stationページで公開されているスケッチや、ご自分で作ったデコーダスケッチを読み込ませます。\\ Open your sketch. 
  
-Arduino ISPを書き込み装置に選択する。書き込み装置をArduino ISPを書き込んだArduino UNOにするため、以下のようにArduino ISPを選択します。いろいろな機器で書き込み出来ますが、ここではArduino UNOを使うのが一番分かりやすいのでこうしております。+Arduino ISPを書き込み装置に選択する。書き込み装置をArduino ISPを書き込んだArduino UNOにするため、以下のようにArduino ISPを選択します。いろいろな機器で書き込み出来ますが、ここではArduino UNOを使うのが一番分かりやすいのでこうしております。\\ Select Arduino ISP as programming device.
  
 {{http://buin2gou.sakura.ne.jp/sblo_files/powerele/image/ArduinoISP_DSDec_4-thumbnail2.png}} {{http://buin2gou.sakura.ne.jp/sblo_files/powerele/image/ArduinoISP_DSDec_4-thumbnail2.png}}
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 Arduino ISPの準備は、1度行えば良いものです。Arduino UNOに他のスケッチを書いていなければ後はここから始められます。 Arduino ISPの準備は、1度行えば良いものです。Arduino UNOに他のスケッチを書いていなければ後はここから始められます。
 ブートローダーを書き込む。ブートローダーは実は使わないのですが、ヒューズビットの設定をしてもらうために、この作業をします。 ブートローダーを書き込む。ブートローダーは実は使わないのですが、ヒューズビットの設定をしてもらうために、この作業をします。
-この作業を忘れると、ちゃんと動きませんのでご注意ください。+この作業を忘れると、ちゃんと動きませんのでご注意ください。\\ You only prepare Arduino ISP once.
  
 {{http://buin2gou.sakura.ne.jp/sblo_files/powerele/image/ArduinoISP_DSDec_3-thumbnail2.png}} {{http://buin2gou.sakura.ne.jp/sblo_files/powerele/image/ArduinoISP_DSDec_3-thumbnail2.png}}
  
-書き込みたいスケッチを「書き込み装置」経由で書き込む。「マイコンボードにアップロード」ではなく、「書き込み装置経由でアップロード」です。こうすることで、ArduinoUNOではなく、ArduinoUNOに繋がったATMEGA328Pにスケッチを直接書き込み出来ます。+書き込みたいスケッチを「書き込み装置」経由で書き込む。「マイコンボードにアップロード」ではなく、「書き込み装置経由でアップロード」です。こうすることで、ArduinoUNOではなく、ArduinoUNOに繋がったATMEGA328Pにスケッチを直接書き込み出来ます。\\ 
 +Write the sketch via programming tool. Do not use upload.
  
 {{http://buin2gou.sakura.ne.jp/sblo_files/powerele/image/ArduinoISP_DSDec_5-thumbnail2.png}} {{http://buin2gou.sakura.ne.jp/sblo_files/powerele/image/ArduinoISP_DSDec_5-thumbnail2.png}}
  
-マイコンを抜き出して、DSdec R2の基板に差し込めば作業完了です。+マイコンを抜き出して、DSdec R2の基板に差し込めば作業完了です。\\ 
 +Unplug ATMEGA328P chip and plug it to DSdec R2 board.
 ==== CV設定 ==== ==== CV設定 ====
  
-===== ご注意(CV書き込みについて) =====+===== Note for CV write / ご注意(CV書き込みについて) =====
  
 Arduinoのブートローダをマイコンに書き込んでいる場合、ブートローダの起動時待機時間の影響で、市販のコントローラでは、車両に組み込んだ単体状態で動かす場合にCVが書き込めません。ブートローダ書き込みを行っている場合は、Desktop Stationハードウェアで書き込む場合は、R194以降のファームウェアが搭載された機器をお使いいただくことで単体でも書き込み可能です。 Arduinoのブートローダをマイコンに書き込んでいる場合、ブートローダの起動時待機時間の影響で、市販のコントローラでは、車両に組み込んだ単体状態で動かす場合にCVが書き込めません。ブートローダ書き込みを行っている場合は、Desktop Stationハードウェアで書き込む場合は、R194以降のファームウェアが搭載された機器をお使いいただくことで単体でも書き込み可能です。
 なお、Arduino ISP経由で書き込んだりしている場合は特に問題はありません。 なお、Arduino ISP経由で書き込んだりしている場合は特に問題はありません。
  
-===== 初期化について =====+If you programmed Arduino's bootloader to ATMEGA328P, almost every command stations can't write CV because the bootloader prevents to CV write procedure. Then you need Desktop Station and Desktop Station Hardware with R194 or later.
  
-書き込むスケッチによって様々ですが、一番最初に使うときには初期化する必要があります。 +===== Factory default / 初期化について ===== 
-EEPROMの値は、初期は不定です。必ず、CVの値きちんと書き込んでリセットしましょう。なお、条件によってはうまくCVが書き込めない場合もあります。何度か試すか、配線を見直してください。+ 
 +書き込むスケッチによって様々ですが、一番最初に使うときには初期化する必要があります。\\ 
 +Factory default initialization is required. 
 + 
 +EEPROMの値は、初期は不定です。初めて使用する際は必ず、CV8に1を書き込んでリセットしましょう。なお、条件によってはうまくCVが書き込めない場合もあります。何度か試すか、配線を見直してください。\\ 
 +First time, write 1 to CV8.
  
 ※注意!※ ※注意!※
 アドレスなどはDCCの標準仕様に準拠していますが、モーター調整系のパラメータの値の解釈は独自にしています。他のデコーダーとは異なる仕様なのでお気をつけください。 アドレスなどはDCCの標準仕様に準拠していますが、モーター調整系のパラメータの値の解釈は独自にしています。他のデコーダーとは異なる仕様なのでお気をつけください。
  
-===== 機関車デコーダの場合 =====+===== Locomotive decoder / 機関車デコーダの場合 =====
  
-・アドレス設定+・アドレス設定 Address configuration
  
-最初にCV8に1を書き込むと初期化するようにできています。アドレスは、CV1 (Shortアドレス)とCV17, CV18(Longアドレス)の2通りです。CV29でShort/Longアドレス設定切り替えが出来ます。 +最初にCV8に1を書き込むと初期化するようにできています。アドレスは、CV1 (Shortアドレス)とCV17, CV18(Longアドレス)の2通りです。CV29でShort/Longアドレス設定切り替えが出来ます。詳しくはCVの仕様書を確認ください。\\ 
-詳しくはCVの仕様書を確認ください。+CV1 is short address value. CV17 and CV18 is long address values. A flah of CV29 can select short address and long address. This specification is same as NMRA DCC CV specification.
  
-・モーターの調整+・モーターの調整 Motor configuration
  
-CV2が始動電圧(0-255, 255が100%の電圧という意味、デフォルトは16。)、CV3が滑らかにするレート(0-255、0は滑らかにしない。数字を大きくするほど、速度が変わったときになだらかに変わります。デフォルトは32。)で使用します。CV4は現状は未使用で、内部ではCV3と同じ値を使うようにしています。+CV2が始動電圧(0-255, 255が100%の電圧という意味、デフォルトは16。)、CV3が滑らかにするレート(0-255、0は滑らかにしない。数字を大きくするほど、速度が変わったときになだらかに変わります。デフォルトは32。)で使用します。CV4は現状は未使用で、内部ではCV3と同じ値を使うようにしています。\\ 
 +CV2 is start voltage value. 255 equals 100 percents speed value. Default is 16. CV3 is smooth ratio. Large number means more smoothly. default value is 32. CV4 is not assigned.
  
 なお、繋がるモーターは千差万別です。たとえば、FK-130SH(マブチ, DC12V標準)の場合は1.2V前後が始動電圧です。12Vが最大として、線路の抵抗やデコーダの内部回路の抵抗を考慮して-1Vととすると、11Vを最大値とします。このとき、始動電圧を比であらわすと、1.2V/11V=0.109です。これに255をかけると、27.8となります。四捨五入すると28となり、この値をCV2に入れると、速度を1としたとき始動電圧1.2Vでモーターを動かす制御を行います。モーターや、ギア、車両の重さなどによって始動電圧は異なりますので、何ボルトで回るかおおよその目安を考えて設定してください。 なお、繋がるモーターは千差万別です。たとえば、FK-130SH(マブチ, DC12V標準)の場合は1.2V前後が始動電圧です。12Vが最大として、線路の抵抗やデコーダの内部回路の抵抗を考慮して-1Vととすると、11Vを最大値とします。このとき、始動電圧を比であらわすと、1.2V/11V=0.109です。これに255をかけると、27.8となります。四捨五入すると28となり、この値をCV2に入れると、速度を1としたとき始動電圧1.2Vでモーターを動かす制御を行います。モーターや、ギア、車両の重さなどによって始動電圧は異なりますので、何ボルトで回るかおおよその目安を考えて設定してください。
  
-===== アクセサリデコーダの場合 =====+===== Accessory(Turnout) decoder / アクセサリデコーダの場合 =====
  
-CV1(LSB)とCV9(MSB)がアドレス設定用です。 +CV1(LSB)とCV9(MSB)がアドレス設定用です。\\ 
-CV9は0、CV1を1とすると、初期値(アクセサリアドレス1)となります。CV1に10と書き込むと、アクセサリアドレスは10になります。CV9は上位ビットをあらわすので、255超の場合はCV9に上位ビット分を書き込んでください。+CV1(LSB) and CV9(MSB) means turnout address value. 
 + 
 +CV9は0、CV1を1とすると、初期値(アクセサリアドレス1)となります。CV1に10と書き込むと、アクセサリアドレスは10になります。CV9は上位ビットをあらわすので、255超の場合はCV9に上位ビット分を書き込んでください。\\ 
 +If CV9 sets 0 and CV1 sets 1, turnout address means 1. If you want to set the address 255 or more, you need to write CV9 the upper bit value.
  
 ===== Keep alive コンデンサ ===== ===== Keep alive コンデンサ =====
行 281: 行 299:
 原産国:寿命にセンシティブなコンデンサは日本製がベストです。チャレンジ精神に溢れる方は、中国製、台湾製などお選びください。\\ 原産国:寿命にセンシティブなコンデンサは日本製がベストです。チャレンジ精神に溢れる方は、中国製、台湾製などお選びください。\\
  
-===== サウンド機能 =====+===== Sound option / サウンド機能 =====
  
 DSdecには、スピーカーやアンプモジュールを追加することで、サウンド機能に対応できます。モータ用スケッチでは対応しておりませんが、ヘッドライト用デコーダースケッチの拡張版として、サウンド機能を搭載したものを公開しています。 DSdecには、スピーカーやアンプモジュールを追加することで、サウンド機能に対応できます。モータ用スケッチでは対応しておりませんが、ヘッドライト用デコーダースケッチの拡張版として、サウンド機能を搭載したものを公開しています。
-標準では、E233系の電子警笛(2sec)およびブレーキ解除音の合計3種が入っています。手順に従って、入換えることができます。+標準では、E233系の電子警笛(2sec)およびブレーキ解除音の合計3種が入っています。手順に従って、入換えることができます。\\ 
 +DSdec R2 can add sound function. We distribute some locomotive's sounds example. Please check [[Sound Option]] page.
  
 {{http://buin2gou.sakura.ne.jp/sblo_files/powerele/image/DSdec_sound-thumbnail2.jpg}} {{http://buin2gou.sakura.ne.jp/sblo_files/powerele/image/DSdec_sound-thumbnail2.jpg}}
  
 詳細は、[[Sound Option]]ページをご覧ください。 詳細は、[[Sound Option]]ページをご覧ください。
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 ===== 規約 ===== ===== 規約 =====
  
行 325: 行 343:
 ===== About distribution / 基板、キットの頒布 ===== ===== About distribution / 基板、キットの頒布 =====
  
-DCCデコーダーキットを頒布しております。\\+<del>DCCデコーダーキットを頒布しております。\\
 We distribute DCC decoder kit. The price is the following. International shipping is available. We distribute DCC decoder kit. The price is the following. International shipping is available.
  
行 335: 行 353:
  
 注文は、[[http://desktopstation.net/order/index_jp.html|オーダーフォーム]]かメールでどうぞ。\\ 注文は、[[http://desktopstation.net/order/index_jp.html|オーダーフォーム]]かメールでどうぞ。\\
-The order is available at [[http://desktopstation.net/order/index_jp.html|the order page]] or mail.+The order is available at [[http://desktopstation.net/order/index_jp.html|the order page]] or mail.</del> 
 + 
 +2015年7月21日をもって、DSdecR2, SoundOptionの頒布は終了しました。
 ===== サポートについて ===== ===== サポートについて =====
  
desktop_station_decoder_dsdec_r2.1433533977.txt.gz · 最終更新: 2015/06/06 04:52 by yaasan

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