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ExpBoard EC-Slim

TRAINOが開発した、日本型Nゲージ向けのDCCコネクタ引き出し基板です。世界標準のNext18規格に対応することで、Nゲージ車両をDCC化したり、サウンド機能を搭載したり、より簡単に行えます。

また、ExpBoardを搭載しておくと、必要なときにアナログアダプタに差し替えて、アナログ運転可能な状態にもどすこともできます。

搭載事例: クモハ52、モハ582、モハ455、モハ112

コンセプト

  • 海外N製品のDCCサウンドの進化に驚き、日本型でもDCCサウンドを楽しみたいと考えました。最近Next18規格を採用したESU社のDCCサウンドデコーダであるLokSound5 microの登場で小型化が可能になり、オープンサウンドデータでMT54の音源が利用できるため、Nゲージの電車(EC)に特化して各種機能を統合した本製品を開発しました。
  • Next18コネクタにはサウンドLokSound5 microのみあらず、SmileDecoderN18(Nagoden)、laisdcc製品などを利用できる汎用設計です。屋根裏に設置するタイプで室内照明ユニットを兼ねる設計です。M車に限らずT車用にも使えますので、一編成で均一な室内照明が楽しめます。
  • あやのさん考案の両極性変換回路を搭載していますので、製品のライトユニット(アナログ用)を配線を繋ぎかえるだけで再利用できます。※接続できるのはLEDに限ります。電球には利用しないでください。
  • Next18コネクタはデコーダを180度回転させても基本的に利用できる構造です。車体長に合わせて、外向き取り付け・内向き取り付けにすることで一製品で20m級車両、18m級車両双方でバランスのよい室内灯照明状態を作ります。
  • DesktopStationの兄弟製品 ExpBoard N18 General HOと端子名などで共通性を持たせています。
  • 【V2基板より】nagodenさんサウンド製品サポートとして、大容量コンデンサー取り付けに対応しました。

構造

KATO DCCフレンドリ対応車両の動力車にとりつけたときのイメージ図です。車輪から集電した後、EM13装着ソケットからアダプタを使って、屋根裏のExpBoardに入ります。NEXT18コネクタに装着したDCCデコーダから、モーター出力をアダプタに戻してモータを動かします。もちろん、室内灯、ヘッドライト、サウンドデコーダのスピーカー配線も可能です。

仕様

外形 100mm×9mm×0.6mm
(プリント基板本体のみ、突起部、電子部品を除く)
幅はTOMIX 室内照明ユニットLCタイプ(狭幅タイプ)に合わせてあります。
入力 19Vmax (DCCデコーダの電源電圧を超えない範囲でお使いください)
モーター出力 最大500mA(利用されるデコーダの最大電流以下でお使いください)
ヘッドライト DCC館設計 両極性出力回路内蔵 出力抵抗300Ω
室内灯デコーダのAUX出力もしくは常時点灯(V2基板以降)から選択できます。
なお明るく点灯させる場合ははんだでショート、暗めに調整するときは1kΩ位の抵抗を半田付けしてください。

取扱説明書(V2基板)取扱説明書(V2a基板)も参照ください。

回路図各部の機能(V2,V2a)

v1基板の回路図は、 こちらです。

端子の説明

表示 内容NEXT18ピンアサイン(外向き取付時)
Trk1/Trk2 線路からの配線です。1+18,9+10
MT1/MT2 モーターへの配線です。2,11
SPK1/SPK2 スピーカー向け配線 7,16
基板両端▶︎部 両極性回路搭載、ダイオードの方向がヘッドライト点灯8.17
DC+ デコーダ内部コモン(+)。HEAD,TAIL,AUX用の電源端子。6,15
GND デコーダ内部グランド端子です。5,14
BKUP 【V2基板より】トマランコンデンサ(バックアップ用)の端子です。5,14
JP 室内灯接続先の選定
JP1:デコーダ外向き取付の場合に接続
JP2:デコーダ内向き取付の場合に接続
JP3:【V2基板より】常時点灯、デコーダレス組付け時
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対応車両

主な製品への対応事例を紹介します。リンク先は、TRAINO情報室やユーザー様の事例ですので、ぜひご覧になってから検討いただければと思います。

製品難易度説明
KATO DCCフレンドリ製品1イージーセットを使えば、簡単な分解で、モーターと室内灯制御が可能です。サウンド対応は、スピーカの取り付け場所を確保して、指定のパッドに配線をつなげてください。KATO113系の取り付け例KATOキハ82系の取り付け例KATO485系の取り付け例も参考にしてください。
KATO FFなし旧動力ユニット2こちらも簡単な分解でモーター、室内灯のDCC化ができますが、半田付けが必要となります。KATO103系の取り付け例(リニューアル前)KATOキハ58の取り付け例(リニューアル前)を参考にしてください。ゲヌマ・フジガヤ2さんの記事も参考にしてください。
KATO ライト基板床置きタイプ(キハ30等)4 キハ30(M車)クモハ52(M車)クモハ54(T車)に取り付くことを確認済です。ただし、メカイスと床板の間で、手際のよい半田付けと配線処理が必要です。
KATO T車(先頭車)2DCCフレンドリ対応車両の場合はFL12を購入・利用し室内灯はEC-Slimをデコーダレス(アナログ)組立で取り付けるのが簡単です。室内灯をDCCで制御したい場合は、スタンダードセットとLAISDCC等を使い、ヘッドライト配線を付け替えても良いかと思います。また、ヘッドライト・テールライトを電球のままDCC化する場合はKATO103系の取り付け例(リニューアル前)を参照ください。
KATO/TOMIX/マイクロT車(中間車)2エコノミーセットの生基板を使い、 デコーダレス組み立てでT車の室内灯を点灯させることも出ます。消灯はできませんが、一両当たりの部品代は500円程度で、動力車に合わせた雰囲気で室内灯を点灯できます。 もちろん、スタンダードセットとLAISDCC等を使って室内灯のDCC制御をすることも可能です。
TOMIX 室内照明ユニット LCタイプ(狭幅)対応製品 3 モハ455,モハ185で組付けを確認しました。キハ40では、ヘッドライト、テールライトへの配線を行なっています。モータ配線は少し細かい作業になります。
TOMIX 照明ユニット Cタイプ(広幅)対応製品 42019年8月のオープンサウンドデータミーティングで紹介した113系はこちらのタイプです。LCタイプに加えて、ボディの一部カットが必要です。
マイクロエース4 キハ261系(1)キハ261系(2)相鉄9000系(1)相鉄9000系(2)相鉄9000系(3)の記事を参考にしてください。18m級先頭車などは、入りきらない場合があります(今後検討します)。 
GreenMax3 名鉄3500系名鉄2000系のなごでんさんの搭載事例が掲載されました。

難易度の解説
1:メカイスのカット以外の加工は不要、半田付けも最小限で完成します。
2:ケーブルのはんだ付けは必要だが、ボディ加工はほとんど不要です。
3:細かいはんだ付け、穴開け、カット作業が必要です。
4:細いはんだ付け以外に、ケーブルルートの調整など手際よい作業が必要です。
5:ダイキャスト加工など、上記以外のリスクの高い作業が必要です。

オープンサウンド対応

オープンサウンドへのNゲージでの搭載事例です。Loksound5 Microを搭載します。

オープンサウンドExpBoard説明
第一弾・C11 蒸気機関車なし搭載スペースが確保できません。
第二弾・旧型国電タイプ(吊り掛け)EC-Slimクモハ52(M車)で確認済です。
第三弾・キハ40系ディーゼル車EC-SlimTOMIXキハ40で確認済
第四弾・MT54・国鉄近郊型EC-SlimKATO113系の取り付け例で確認済みです。
第五弾・MT54・国鉄急行・特急型EC-SlimKATOモハ485の取り付け例、等で確認済みです。KATO・TOMIXの185,457/475,485,581/583すべてで対応できます。
第六弾・京王1000系(2代目) 東洋GTO VVVFEC-Slim手持ちなく未確認
第6.1弾・京急600形 東洋GTO VVVFEC-Slim手持ちなく未確認ですが、マイクロ2100形からして問題ないと思います
第6.2弾・阪急8300系 東洋GTO VVVFEC-Slim手持ちなく未確認
第6.2弾・京成3700形 東洋GTO VVVFEC-Slim京成の手持ちはありませんので、 相鉄9000系(1)相鉄9000系(2)相鉄9000系(3)にて確認しました。
第七弾・東武8000系EC-Slim手持ちなく未確認
第八弾・東武6050系EC-Slim手持ちなく未確認
第九弾・E233系EC-Slim発売予定のKATO埼京線にて確認予定
第十弾・C58 蒸気機関車なし開発中止
第11弾・E231系EC-SlimKATO製品に搭載予定、問題はないかと思います。
第12弾・E209系EC-Slim 手持ちなく未確認
第13弾・東急1000系EC-Slim手持ちなく未確認
第14弾・DML30HSE キハ183系EC-Slim ラディさんによりTOMIX製品搭載済、雲山さんの記事も参照ください。
第15弾・DMH17 キハ82系EC-SlimKATOキハ82系の取り付け例で確認しました。
第16弾・DML30HSE キハ181系EC-SlimKATO製品搭載予定、問題はないと思います
第17弾・伊豆急100系 クモハ100形EC-Slim 手持ちなく未確認
第18弾・E233系 近郊型EC-Slim KATO製品搭載予定、問題はないと思います
第19弾・一般型気動車 DMH17C 縦型エンジンEC-Slim 手持ちなく未確認
第20弾・一般型気動車 DMH17H 横型エンジンEC-Slim キハ58を参考にしてください。
第21弾・一般型気動車 DMF15HSA EC-Slim手持ちなく未確認
第22弾・一般型気動車 DMF15HSA 晩年ワンマン仕様EC-Slim 手持ちなく未確認
第23弾・キハ216系 DMF13HZA EC-Slimマイクロエース製品で確認済,キハ261系(1)キハ261系(2) 
第24弾・E233系EC-Slim KATO製品に搭載予定、問題はないかと思います。
第25弾・キハ110系EC-Slim キハ110に搭載しました。
その他EC-Slim 第26弾以降、多くのJR-EAST、JR-WESTその他多くの私鉄電車向けサウンドが公開されています。手持ちがあれば確認を進めます

nagoden MP3サウンドデコーダ対応

名古屋電鉄様MP3サウンドデコーダを使ったNゲージ搭載事例です。

サウンド種別ExpBoard説明
EL用 京急ドレミファサウンドEC-Slim京急2100形に搭載してみました。現在のバージョンはSIEMENSどらみふぁインバータ(新1000系)を模したものです
EL用 DL用サウンドEC-Slimキハ30(M車)に搭載してみました。

ラインナップ

  • イージーセット(TRAINO NXT18-ECS-E1)

KATOのM車、DCCフレンドリ対応車両1台分のセットです。KATO DCCフレンドリ対応ソケットに装着できるアダプタに配線済、室内灯、ヘッドラート(両極性アダプタ付き)を標準装備しています。モーター配線までは半田付けなしでセットアップ可能。サウンドデコーダーの場合は、スピーカー配線のみ半田付けが必要です。なお、V2基板からは室内灯は常時点灯(JP3を接続)してあります。 LokSound5の取り付けについてまとめましたので、こちらも参考にしてください。

コネクタ実装済
Q1実装済 UMA1N Rohm
R1実装済 270Ω 1608もしくは2012サイズ
LED1-6実装済 NSSW157T 日亜化学(サイズ3mm×1.4mm)
R2,R3実装済 1.5kΩ 1608もしくは2012サイズ
KATOアダプタ1個 配線済
  • スタンダードセット(TRAINO NXT18-ECS-S2)

Expboard2枚とKATO DCCフレンドリ対応ソケットに装着できるアダプタ1個のセットです。ヘッドラート(両極性アダプタ)の部品は取り付け済みですが、室内灯はお好みの部品を設定、取り付けください。

コネクタ実装済
Q1実装済 UMA1N Rohm
R1実装済 270Ω 1608もしくは2012サイズ
LED1-6未実装サイズ3mm×1.4mm~2mm×1.2mmを推奨
R2,R3未実装1608もしくは2012サイズ
KATOアダプタ1個 未配線
  • エコノミーセット (TRAINO NXT18-ECS-E6)

本体(プリント基板)6枚分のお得なセットです。
1枚はNEXT18コネクタを実装していますが、室内灯、ヘッドライトの部品は付属しません。5枚はプリント基板のみですが、10011 Next18車両側コネクタ(メス)を入手してご自身ではんだ付けするか、もしくはアナログ室内灯に改造(別途案内)して安価に室内照明を点けることもことも可能です。 また、動力車用にKATOのアダプタも一つ添付します。

コネクタ実装済は1枚 5枚は未実装
Q1未実装コネクタ実装品のみ実装済です。
R1未実装コネクタ実装品のみ実装済です。
LED1-6未実装サイズ3mm×1.4mm~2mm×1.2mmを推奨
R2,R3未実装2012サイズ推奨、1608サイズ取り付け可能
KATOアダプタ1個 未配線

販売場所

以下の2箇所で頒布中です。

  • DesktopStationShop

    イージーセットは在庫がございます。

    エコノミーセットは在庫がございます。     V2a基板から、Q1,R1は取り付け済となり、サービスパーツは終了します。

  • Nagoden頒布

    スタンダードセットは在庫がございます。

    エコノミーセットは在庫がございます。     現在サービスパーツ(Q1,R1 2個づつ)をお付けしています。うち一つは取り付け済

  • 期間限定 TRAINOメルカリ頒布

    メルカリをご覧願います。

2020-5-30 情報更新

注意事項

  • ExpBoard Next18 EC-Slimは、個人が趣味で設計・製作したものを、その目的を共有いただける方に費用の一部を負担いただきお分けするもの(頒布品)です。営利目的で設計・開発した商品と同様のサポートは保証致しかねます。
  • デコーダや車両への取り付けもユーザー様の責任にて実施ください。その留意点については、本ブログなどでなるべく説明いたしますが、すべて説明しきれる訳ではございません。
  • 不良が発生した場合には無償で交換いたします。改善のために、不良内容について詳細を確認させていただく場合がございますのでご協力をお願いします。
  • 14歳未満のお子さんの手の届かないところに保管ください。
  • この商品は、一部静電気に敏感な半導体部品を利用しています。特にデコーダをセットした後は、静電気を与えないよう注意してください。
  • 本製品を取り付けるにあたって、DCCデコーダや車両の取り扱い説明書を十分に確認した上で段取りを決め、慎重に作業を行なってください。
expboardecn.1590920554.txt.gz · 最終更新: 2020/05/31 19:22 by henohenomoheji

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