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ESU LokSound5 micro DCC KATO
ESUが販売する、KATOのDCCフレンドリー対応車両向けDCCサウンドデコーダのESU 58731 LokSound5 micro DCC Direct Kato Japanについて、情報をまとめたwikiです。ESUやKATOの非公式のまとめ情報であり、情報に間違いがある可能性があります。注意の上、内容をお読みください。
ここに掲載された内容の転載は禁止します。
地域別の差異について
アメリカ・オセアニアで販売されているESU 58731は、欧州よりも安価な価格ですが、スピーカーが付属していません。 ヨーロッパで販売されているESU 58731は、スピーカーが付属します。同じ型版ですが、地域別にスピーカーの付属の有無が異なっているので、入手経路で差異があることをご理解の上、購入くださいませ。
特徴
ESU 58731 LokSound5 micro DCC Direct Kato Japanの特徴は以下の通りです。
- 車両に搭載できるDCCサウンドデコーダ(音が出せるDCC車載用デコーダ)であること
- 世界的にも普及しているESU社のLokSound5シリーズであること
- KATOのDCCフレンドリー対応車両であれば、装着できる
- オープンサウンドデータのサウンドデータを利用できる
- 日本で販売されているコマンドステーションで問題なく動かせる
Nゲージの日本型鉄道模型を簡単にDCCサウンド化できます。つまり、模型から音を出すことができます。
商品の中身
EU(ヨーロッパ)版(ESU直販版)と、アメリカ・オセアニア版(ESU LLC販売)で内容が異なります。下記はEU版のパッケージとなります。
説明書 | ドイツ語です。英語版はESU社のホームページからダウンロードできます。 |
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デコーダ本体 | EU版: スピーカーはんだ付け済み、エンクロージャは自分で接着の必要あり US版: スピーカーが付属しません。エンクロージャも付属しません。 |
エンクロージャ(EU版のみ) | 切り取った後、接着剤を使ってスピーカーに接着します。エンクロージャがないと音がスカスカになります。 厚みは車両のスペースなどを考えて何枚接着するか調整しましょう |
LokSound5シール | 車両の箱に貼っておくと、デコーダが入っていることが分かりやすくなります。 |
このほかに、LokProgrammer(サウンド書き込みツール。持っていない場合は模型店に相談しましょう)、コマンドステーション、車両(DCCフレンドリー車)、レール、フィーダ線等が必要です。
対応車両とサウンドデータ
こちらでまとめています。
サウンド書き込み方法
以下のマニュアルや資料を提供しています。
- オープンサウンドデータマニュアル サウンドデータの開発や車両搭載なども含めてまとめたPDF説明書
- LokProgrammer スタータガイド 書き込み方法のみに特化したサウンド書き込み手順の解説書
入手方法
日本でも鉄道模型店が輸入して販売しています。弊社でもESU社と販売契約を結んでおり、正式販売店として国内で販売しております。
- 石田商店
- EURO LOK SHOP(アメリカ) ※スピーカーが含まれないため若干安価です。
- lippe (ドイツ) ※安心な海外通販。在庫管理もしっかりしています。ちょっと高め。
- モデルランド田中
DCCフレンドリー特許について
DCCフレンドリーはKATOが有効な特許を有していますが、ESU社などにライセンス供与しているそうで、輸入品でも問題なく利用可能です。
搭載方法
差し込むだけです。表裏があるのと、スピーカーの配線をどうするかは車両によって異なりますので、ご自身で事前にご検討ください。
以下のブログ等で紹介されています。
- ESU DCCフレンドリー LokSound 5 テスト The Nameless City
- ESU Loksound 5 micro DCC Kato Directを使ってみる Salamの鉄道趣味ブログ
- ESU 58731(DCCフレンドリー向けLokSound5)レビュー ゲヌマ・フジガヤ2
- 「LokSound5 KATO」を試す。 我唯足知(新・スマイラーのページ)
- KATO 701系DCCサウンド搭載 TRAINO情報室
- レーティッシュ鉄道ABe8/12 DCCサウンド加工 TRAINO情報室
DCCフレンドリー対応車両ではない車両に入れる実験的な記事は以下の通りです。
- フレンドリー対応の車両持ってない人のESU 58731 なごでんの日記
ライト関連の配線
ライト配線例を2つ、以下に掲載します。
1つめは、DCCの標準的配線方法です。抵抗とLEDが必要な回路で、DCC標準対応の車両は、この配線が車両に装着済みとなっています。
2つめは、日本のアナログ車両で主流のライトユニット(=両極性タイプのライトユニット)に、両極性基板という変換基板を使ってDCCデコーダにつなげる方法です。
配線例は下記のとおりです。細い線(AWG32等)を使用しましょう。
注意事項
下記の注意事項は必ずお読みください。読まずに作業を行うことで、要らぬトラブルを招く場合があります。
- デコーダには表裏があります。間違えるとデコーダが故障します。
- デコーダを装着する車両側のダイキャスト(金属)部分は念入りに絶縁しましょう。デコーダを差し込んでも、通常時は接触することはありませんが、何らかの原因でデコーダやカバーが外れると、ショートのリスクがあります。
- 振動などでショートがしやすい、下記のデコーダのコンデンサ部分の絶縁も重要です。カプトン(ポリイミド)テープで絶縁することでリスクを抑えられます。
- デコーダを載せる集電板付近の高さと、デコーダの部品の高さがダイキャスト部と干渉し、うまく接触できないケースがあります。ダイキャストの精度によっては、集電板の高さをかさ上げするなど、調整が必要な場合があります。
- スピーカーの端子部分(配線がはんだ付け済み)にも絶縁処理をするか、車両に設置する場合には接着剤やテープで固定しましょう。スピーカーの磁力によって、線路に接触し、ショート・デコーダの破壊を招くケースが散見されます。
- デコーダの装着による接触不良や、車両とレール間の接触不良・集電不良・通電不良に注意。
- モータとデコーダを繋ぐ丸い板バネは、曲がって接触が悪くなるケースがあります。ASSYパーツで購入する必要があります。型番は不明ですが、ホビセン(落合南長崎のKATO総本山の直売店)で見たことがあります。
- 不動になった場合、CV8に8を書いてリセットしたり、LokProgrammerで書き直すと直る場合もあります。
困ったときは
質問事項は、デジタル鉄道模型フォーラムにどうぞ。
DesktopStationは、ESUの代理店です。当方で取り扱いのデコーダは、サポートさせていただきます。上記のカプトンテープの作業は必須事項となりますので、状況にかかわらず実施してください。
なお、KATOとの関係は一切ございません。