====== ESU LokSound5 micro DCC KATO ====== ESUが販売する、KATOのDCCフレンドリー対応車両向けDCCサウンドデコーダの[[http://www.esu.eu/en/products/loksound/loksound-5-micro-dcc-kato/|ESU 58731 LokSound5 micro DCC Direct Kato Japan]]について、情報をまとめたwikiです。ESUやKATOの非公式のまとめ情報であり、情報に間違いがある可能性があります。注意の上、内容をお読みください。 ここに掲載された内容の転載は禁止します。 {{https://desktopstation.net/blog/wp-content/uploads/2021/06/image-12.png?200}} ===== 地域別の差異について ===== アメリカ・オセアニアで販売されているESU 58731は、欧州よりも安価な価格ですが、スピーカーが付属していません。 ヨーロッパで販売されているESU 58731は、スピーカーが付属します。同じ型版ですが、地域別にスピーカーの付属の有無が異なっているので、入手経路で差異があることをご理解の上、購入くださいませ。 ===== 特徴 ===== ESU 58731 LokSound5 micro DCC Direct Kato Japanの特徴は以下の通りです。 * 車両に搭載できるDCCサウンドデコーダ(音が出せるDCC車載用デコーダ)であること * 世界的にも普及しているESU社のLokSound5シリーズであること * KATOのDCCフレンドリー対応車両であれば、装着できる * [[https://desktopstation.net/sounds/|オープンサウンドデータ]]のサウンドデータを利用できる * 日本で販売されているコマンドステーションで問題なく動かせる Nゲージの日本型鉄道模型を簡単にDCCサウンド化できます。つまり、模型から音を出すことができます。 ===== 商品の中身 ===== EU(ヨーロッパ)版(ESU直販版)と、アメリカ・オセアニア版(ESU LLC販売)で内容が異なります。下記はEU版のパッケージとなります。 {{https://desktopstation.net/blog/wp-content/uploads/2021/06/image-8.png?400}} ^説明書|ドイツ語です。英語版は[[http://www.esu.eu/en/downloads/instruction-manuals/digital-decoders/|ESU社のホームページ]]からダウンロードできます。| ^デコーダ本体|EU版: スピーカーはんだ付け済み、エンクロージャは自分で接着の必要あり\\ US版: スピーカーが付属しません。エンクロージャも付属しません。| ^エンクロージャ(EU版のみ)|切り取った後、接着剤を使ってスピーカーに接着します。エンクロージャがないと音がスカスカになります。\\ 厚みは車両のスペースなどを考えて何枚接着するか調整しましょう| ^LokSound5シール|車両の箱に貼っておくと、デコーダが入っていることが分かりやすくなります。| このほかに、LokProgrammer(サウンド書き込みツール。持っていない場合は模型店に相談しましょう)、コマンドステーション、車両(DCCフレンドリー車)、レール、フィーダ線等が必要です。 ===== 対応車両とサウンドデータ ===== [[https://desktopstation.net/wiki/doku.php/dcc_ready_locos#kato1|こちら]]でまとめています。 ===== サウンド書き込み方法 ===== 以下のマニュアルや資料を提供しています。 * [[https://desktopstation.net/sounds/|オープンサウンドデータマニュアル]] サウンドデータの開発や車両搭載なども含めてまとめたPDF説明書 * [[https://desktopstation.net/follow/LokProgrammerStarterGuide1.02.pdf|LokProgrammer スタータガイド]] 書き込み方法のみに特化したサウンド書き込み手順の解説書 ===== 入手方法 ===== 日本でも鉄道模型店が輸入して販売しています。弊社でもESU社と販売契約を結んでおり、正式販売店として国内で販売しております。 * [[https://desktopstation.net/shop/|デスクトップステーションオンラインストア]] * 石田商店 * EURO LOK SHOP(アメリカ) ※スピーカーが含まれないため若干安価です。 * lippe (ドイツ) ※安心な海外通販。在庫管理もしっかりしています。ちょっと高め。 * モデルランド田中 ===== DCCフレンドリー特許について ===== DCCフレンドリーはKATOが有効な特許を有していますが、ESU社などにライセンス供与しているそうで、輸入品でも問題なく利用可能です。 ===== 搭載方法 ===== 差し込むだけです。表裏があるのと、スピーカーの配線をどうするかは車両によって異なりますので、ご自身で事前にご検討ください。 {{::loksound5kato_7.jpg?600|}} 以下のブログ等で紹介されています。 * [[https://desktopstation.net/blog/2021/06/21/esu-58731-loksound5-micro-dcc-direct-kato-japan%e3%82%92%e8%b2%b7%e3%81%a3%e3%81%a6e233%e3%81%ab%e5%85%a5%e3%82%8c%e3%81%a6%e3%81%bf%e3%81%9f/|ESU 58731 LokSound5 micro DCC Direct Kato Japanを買ってE233に入れてみた]] 電機屋の毎日 * [[https://www.namelesscity.tokyo/2021/07/esu-dcc-loksound-5.html|ESU DCCフレンドリー LokSound 5 テスト]] The Nameless City * [[https://salamngage.exblog.jp/32345900/|ESU Loksound 5 micro DCC Kato Directを使ってみる]] Salamの鉄道趣味ブログ * [[https://fujigaya2.blog.ss-blog.jp/2021-08-01|ESU 58731(DCCフレンドリー向けLokSound5)レビュー]] ゲヌマ・フジガヤ2 * [[https://smile-dcc.hatenablog.com/entry/2021/08/01/180055|「LokSound5 KATO」を試す。]] 我唯足知(新・スマイラーのページ) * [[https://traino-info.blogspot.com/2021/08/kato-701dcc.html|KATO 701系DCCサウンド搭載]] TRAINO情報室 * [[https://traino-info.blogspot.com/2021/08/abe812-dcc.html|レーティッシュ鉄道ABe8/12 DCCサウンド加工]] TRAINO情報室 DCCフレンドリー対応車両ではない車両に入れる実験的な記事は以下の通りです。 * Nagodenブログ [[https://nagoden-diary.blog.ss-blog.jp/2021-06-23|その1]],[[https://nagoden-diary.blog.ss-blog.jp/2021-06-27|その2]],[[https://nagoden-diary.blog.ss-blog.jp/2021-06-27-1|その3]],[[https://nagoden-diary.blog.ss-blog.jp/2021-06-28|その4]] * [[https://nagoden-diary.blog.ss-blog.jp/2021-08-03|フレンドリー対応の車両持ってない人のESU 58731]] なごでんの日記 ==== ライト関連の配線 ==== ライト配線例を2つ、以下に掲載します。 1つめは、DCCの標準的配線方法です。抵抗とLEDが必要な回路で、DCC標準対応の車両は、この配線が車両に装着済みとなっています。 {{::esu58731_assignment_example_mini.png?400|}} 2つめは、日本のアナログ車両で主流のライトユニット(=両極性タイプのライトユニット)に、両極性基板という変換基板を使ってDCCデコーダにつなげる方法です。 {{::esu58731_assignment_example2_mini.png?400|}} 配線例は下記のとおりです。細い線(AWG32等)を使用しましょう。 {{::dccfriendly_58731_wiring1.jpg?400|}} {{::dccfriendly_58731_wiring2.jpg?400|}} ===== 注意事項 ===== 下記の注意事項は必ずお読みください。読まずに作業を行うことで、要らぬトラブルを招く場合があります。 {{::esu58731_troubleattention.jpg|}} * デコーダには表裏があります。間違えるとデコーダが故障します。 * デコーダを装着する車両側のダイキャスト(金属)部分は念入りに絶縁しましょう。デコーダを差し込んでも、通常時は接触することはありませんが、何らかの原因でデコーダやカバーが外れると、ショートのリスクがあります。 * 振動などでショートがしやすい、下記のデコーダのコンデンサ部分の絶縁も重要です。[[https://akizukidenshi.com/catalog/g/gT-09378/|カプトン(ポリイミド)テープ]]で絶縁することでリスクを抑えられます。 * デコーダを載せる集電板付近の高さと、デコーダの部品の高さがダイキャスト部と干渉し、うまく接触できないケースがあります。ダイキャストの精度によっては、集電板の高さをかさ上げするなど、調整が必要な場合があります。 * スピーカーの端子部分(配線がはんだ付け済み)にも絶縁処理をするか、車両に設置する場合には接着剤やテープで固定しましょう。スピーカーの磁力によって、線路に接触し、ショート・デコーダの破壊を招くケースが散見されます。 * デコーダの装着による接触不良や、車両とレール間の接触不良・集電不良・通電不良に注意。 * モータとデコーダを繋ぐ丸い板バネは、曲がって接触が悪くなるケースがあります。ASSYパーツで購入する必要があります。型番は不明ですが、ホビセン(落合南長崎のKATO総本山の直売店)で見たことがあります。 * 不動になった場合、CV8に8を書いてリセットしたり、LokProgrammerで書き直すと直る場合もあります。 ===== 困ったときは ===== 質問事項は、[[https://desktopstation.net/bb/|デジタル鉄道模型フォーラム]]にどうぞ。 DesktopStationは、ESUの代理店です。当方で取り扱いのデコーダは、サポートさせていただきます。上記のカプトンテープの作業は必須事項となりますので、状況にかかわらず実施してください。 なお、KATOとの関係は一切ございません。