railcomdisplay
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railcomdisplay [2021/02/06 18:52] – [参考サイト・文献] yaasan | railcomdisplay [2021/04/08 07:22] – [BiDi(RailCom) Display] yaasan | ||
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- | ====== RailCom Display ====== | + | ====== |
- | 欧州のLenzが開発した、RailCom(NMRA規格ではBiDi, | + | [[railcomdisplay_en]] |
- | [[http:// | + | 欧州のLenzが開発した、RailCom(NMRA規格ではBiDi, |
+ | |||
+ | 本機器は、BiDi(RailCom)に対応したコマンドステーションとデコーダを用意し、コマンドステーションと線路の間に本機器を置くことで、車両のアドレスを検出し、ディスプレイにアドレスの数字を表示できます。 | ||
+ | |||
+ | なお、デジトラックス社の類似システムである[[https:// | ||
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+ | BiDi Displayは[[http:// | ||
{{https:// | {{https:// | ||
===== 特徴 ===== | ===== 特徴 ===== | ||
- | RailComは、自動運転のためのキー技術となります。しかし、RailComに対応するデコーダは、すべてではありません。RailcomDisplayは、RailComに対応するデコーダやコマンドステーションの動作確認に、効力を発揮します。RailComに興味のある方、今後RailComのシステムを導入する予定のある方に好適です。 | + | RailComは、自動運転のためのキー技術となります。しかし、RailComに対応するデコーダは、すべてではありません。RailComDisplayは、RailComに対応するデコーダやコマンドステーションの動作確認に、効力を発揮します。RailComに興味のある方、今後RailComのシステムを導入する予定のある方に好適です。 |
* 線路上に乗っているRailCom対応車両(デコーダ)のアドレスが確認できる | * 線路上に乗っているRailCom対応車両(デコーダ)のアドレスが確認できる | ||
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* Arduino UNOベースなので、自分で回路やソフトを改造し、RailComを使った電子工作が楽しめる | * Arduino UNOベースなので、自分で回路やソフトを改造し、RailComを使った電子工作が楽しめる | ||
+ | RailComに関する簡単な説明資料をPDFで用意しています。 | ||
+ | ご興味のある方は、ご覧ください。 | ||
+ | [[https:// | ||
===== 使用方法 ===== | ===== 使用方法 ===== | ||
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|ドイツ| ESU | LokSoundシリーズ, | |ドイツ| ESU | LokSoundシリーズ, | ||
- | |ドイツ| Lenz| SILVER mini+, Standerd V2 | | + | |ドイツ| Lenz| SILVER mini+, Standerd V2, 10321-01 SILVER21+ |
|イギリス |TCS| | | |イギリス |TCS| | | ||
|ドイツ| Uhlenbrock, | |ドイツ| Uhlenbrock, | ||
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|オーストリア| ZIMO|MX634C | | |オーストリア| ZIMO|MX634C | | ||
|ドイツ| Kuehn| 82770, | | |ドイツ| Kuehn| 82770, | | ||
- | |ドイツ| Viessmann| | | + | |ドイツ| Viessmann|マルタイ |
|ドイツ| [[https:// | |ドイツ| [[https:// | ||
|日本|Nagoden|Sender, | |日本|Nagoden|Sender, | ||
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|Digitrax | | | |Digitrax | | | ||
+ | |DesktopStation | DSservo (コンデンサ増強改造で不具合対策可能), | ||
|SOUNDTRAXX | | | |SOUNDTRAXX | | | ||
|Marklin | 6080, Fx Decoder,| | |Marklin | 6080, Fx Decoder,| | ||
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{{:: | {{:: | ||
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- | ==== 開発状況(2021/ | ||
- | |||
- | * RailCom機器のデバッグが可能な設備をお持ちの方向けにテスト頒布を開始。 | ||
- | * < | ||
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RailComに対応したコントローラやデコーダを把握されている方が対象です。 | RailComに対応したコントローラやデコーダを把握されている方が対象です。 | ||
- | ^Art No. ^ 製品内容 ^価格 ^ | + | ^Art No. ^ 製品内容 ^頒布価格 |
- | |75015| | + | |75015| |
- | |75016| | + | |75016| |
===== サポート ===== | ===== サポート ===== | ||
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=== デジトラックスの製品は対応してますか? === | === デジトラックスの製品は対応してますか? === | ||
- | 対応していません。デジトラックス社は、独自のTranspondingというシステムを開発し、デコーダに搭載しています。ライセンス料が必要で、内部仕様は公開されていませんので、一切対応ができません。RailComDisplayをご使用する場合には、ESUやLenz、ZIMO等の欧州系DCCデコーダへの移行をお勧めします。 | + | 対応していません。デジトラックス社は、独自のTranspondingというシステムを開発し、デコーダに搭載しています。ライセンス料が必要で、内部仕様は公開されていませんので、一切対応ができません。BiDi Displayをご使用する場合には、ESUやLenz、ZIMO等の欧州系DCCデコーダへの移行をお勧めします。 |
=== 動きません! === | === 動きません! === | ||
- | コマンドステーション、デコーダの両方が対応している必要があります。また、RailCom機能を有効にしないと、動作しません。確認方法は、RailComDisplayを置いたとき、" | + | コマンドステーション、デコーダの両方が対応している必要があります。また、BiDi機能を有効にしないと、動作しません。確認方法は、BiDi Displayを置いたとき、" |
- | デコーダ側は、CV29のbit3をONにしなければ、RailComの機能が使用できません。 | + | デコーダ側は、CV29のbit3をONにしなければ、BiDiの機能が使用できません。 |
+ | |||
+ | また、デコーダによっては、CV28=1としなければ、うまく動かない場合もあります(Kuehnのデコーダ等) | ||
=== デコーダが暴走しました === | === デコーダが暴走しました === | ||
- | RailComの仕組み上、デコーダの動作に影響を与えることは無いようになっています。 | + | BiDiの仕組み上、デコーダの動作に影響を与えることは無いようになっています。 |
トラブルの発生するデコーダの情報は、DesktopStationまで一報いただけると幸いです。その際、発生する条件を詳細に教えていただきますよう、お願いします。 | トラブルの発生するデコーダの情報は、DesktopStationまで一報いただけると幸いです。その際、発生する条件を詳細に教えていただきますよう、お願いします。 | ||
=== 全てチェックしたのにアドレスを認識しません === | === 全てチェックしたのにアドレスを認識しません === | ||
- | DSair2では、パワーオン直後は、RailCom信号を出しません。RailcomDisplayのバーが点滅してるときは、RailCom信号が来てません。 | + | DSair2ではR3以前では、パワーオン直後はBiDi信号を出しません。R3.1以降はデフォルトでBiDi CutOut信号を出力します。 |
+ | |||
+ | RailcomDisplayのバーが点滅してるときは、BiDi信号が来てません。 | ||
次にあるのは、アイドルパケットしか出てないときも、アドレスを認識できません。何でもいいので、適当なアドレスに、速度やファンクションを与えてみてください。アドレスを認識できるようになるはずです。 | 次にあるのは、アイドルパケットしか出てないときも、アドレスを認識できません。何でもいいので、適当なアドレスに、速度やファンクションを与えてみてください。アドレスを認識できるようになるはずです。 | ||
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=== 自動運転に使えますか? === | === 自動運転に使えますか? === | ||
- | RailcomDisplay自体は、自動運転には使用できません。今後、開発協力しているNagoden様やDCC電子工作連合、その他の協力者とともに自動運転用の検知器を開発する予定です。 | + | BiDi Display自体は、自動運転には使用できません。今後、開発協力しているNagoden様やDCC電子工作連合、その他の協力者とともに自動運転用の検知器を開発する予定です。 |
=== 認識しないときがある === | === 認識しないときがある === | ||
- | RailComは、基本的に走行している車両に対して認識するものです。停止中の車両を置いても認識しますが、接触が悪い場合や、通信データの内容が限定されるため、認識しにくい場合があります。 | + | BiDiは、基本的に走行している車両に対して認識するものです。停止中の車両を置いても認識しますが、接触が悪い場合や、通信データの内容が限定されるため、認識しにくい場合があります。 |
わざと、適当な速度を車両に与えることで、反応しやすくできる場合があります。 | わざと、適当な速度を車両に与えることで、反応しやすくできる場合があります。 | ||
- | === LokSoundでRailCom設定をするには? === | + | === コマンドステーションが過電流で遮断される === |
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+ | BiDi Displayにはコンデンサが搭載されており、電源投入時に瞬間的な突入電流が流れます。1台のみであれば許容範囲内なはずですが、どうしても難しい場合には、突入電流抑制用の抵抗(10~100Ω程度)を基板の電源回路内部に取り付ける基板改造を行う必要があります。 | ||
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+ | === LokSoundでBiDi(RailCom)の設定をするには? === | ||
LokProgrammerを使う方が簡単です。 | LokProgrammerを使う方が簡単です。 | ||
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===== 参考サイト・文献 ===== | ===== 参考サイト・文献 ===== | ||
+ | * [[https:// | ||
* [[http:// | * [[http:// | ||
* [[http:// | * [[http:// | ||
行 264: | 行 279: | ||
ただし、ESUとLenzが共同で開発したRailComPlus(RailCom+)については、該当特許などの詳細は不明ですが、その限りではありません。本ページでは、RailComPlusについては、一切技術的に抵触しないようにしております。RailComPlusに関する機能や技術は、DesktopStationやその関連組織においては一切使用しておりません。 | ただし、ESUとLenzが共同で開発したRailComPlus(RailCom+)については、該当特許などの詳細は不明ですが、その限りではありません。本ページでは、RailComPlusについては、一切技術的に抵触しないようにしております。RailComPlusに関する機能や技術は、DesktopStationやその関連組織においては一切使用しておりません。 | ||
- | ^商標 ^商標番号 ^期限(更新の可能性あり)^ | + | ^商標 ^商標番号 ^期限^ |
- | |RAILCOMPLUS|[[https:// | + | |RAILCOMPLUS|[[https:// |
|RAILCOMPLUS|[[https:// | |RAILCOMPLUS|[[https:// | ||
- | |RailCom |DE30116303| 2021年3月31日| | + | |RailCom |
railcomdisplay.txt · 最終更新: 2023/10/27 21:25 by yaasan