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start [2019/07/16 22:11] – [車両に組み込む] yaasan | start [2021/06/15 08:19] – [DCCをはじめるためには] yaasan | ||
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===== DCC(デジタル)とアナログの違い ===== | ===== DCC(デジタル)とアナログの違い ===== | ||
- | {{:: | + | 車両やポイント、信号機にマイクロコンピュータの入った基板を入れて、動かします。デジタル化で同一線路上の複数の車両、ポイント、その他の機器毎にさまざまな制御が可能!ポイントも線路までの配線もシンプルにできます。 |
- | デジタル化で同一線路上の複数の車両、ポイント、その他の機器毎に様々な制御が可能になります!アナログは、残念ながらただ走るだけ、光るだけで、サウンドやギミックは全くできません。配線もシンプルにすることは難しいです。 | + | {{:: |
- | {{:: | ||
- | 配線は簡単。コマンドステーションから出ているフィーダ線に、並列に配線をしていくだけです。デコーダはアドレスで区別します。アドレスには、車両アドレス(Loco)とポイントアドレス(Accessory)の2種類が有り、全く別のものとして扱われます。単に”アドレス”とだけ言うと、通常は車両アドレスのことを示します。 | + | 配線は簡単。コマンドステーションから出ている2本のフィーダ線に、並列に配線をしていくだけです。模型車両に入ったデコーダはアドレスという数字を一つひとつに振って、区別します。アドレスには、車両アドレス(Loco)とポイントアドレス(Accessory)の2種類が有り、数値が同じであっても異なるのです。DCCの話題をするときに、単に”アドレス”とだけいうと、通常は車両アドレスのことを示します。 |
{{:: | {{:: | ||
- | 日本以外の世界は、もうデジタルに移行しています。日本だけがアナログ全盛で、既に世界のデジタルの流れからは完全に取り残されています。もっと楽しい鉄道模型に移行してみませんか?? | + | デジタルへの移行は、徐々に進んでいます。デジタルは楽しい! |
===== DCCがお勧めの方 ===== | ===== DCCがお勧めの方 ===== | ||
- | アナログが鉄道模型の全てと思っていませんか。デジタル鉄道模型・DCCに移行すれば、楽しめる世界は大きく広がります。 | + | 今、鉄道模型をしていて、満足している方はとくにお勧めしません。「何か物足りないな?」や「何か試してみたい」という思いがあるのでしたら、デジタル鉄道模型・DCCに移行すれば、楽しめる世界は大きく広がります。 |
- | * 世界の最先端を楽しみたい、新しい物好き! | + | * 配線が多くて困っている方、配線をシンプルにスマートにしたい方 |
- | * アナログの配線に困っている方、配線をシンプルにスマートにしたい方 | + | * 日本型サウンドを楽しみたいみたい方 ([[https:// |
- | * リアリティあるサウンドを体験してみたい方 ([[https:// | + | |
* 複雑、複数車両の制御、自動運転にチャレンジしたい方 | * 複雑、複数車両の制御、自動運転にチャレンジしたい方 | ||
* タイマー式の信号機に不満な方、鉄道模型でも信号制御を厳密にしたい方 | * タイマー式の信号機に不満な方、鉄道模型でも信号制御を厳密にしたい方 | ||
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* 本物と同じような、高度な鉄道・信号制御を使ってプログラミング・電気・情報の教育用に使いたい教育関係者 | * 本物と同じような、高度な鉄道・信号制御を使ってプログラミング・電気・情報の教育用に使いたい教育関係者 | ||
- | {{youtube> | + | {{youtube> |
- | こんなに楽しい世界があるのに、今まで通りアナログ鉄道模型をひたすらコレクションして遊び続けますか? | + | こんなに楽しい世界があります! |
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困ったとき、情報源、コミュニケーションの場として[[https:// | 困ったとき、情報源、コミュニケーションの場として[[https:// | ||
- | DCCをはじめるためには、レールと車両が必要です。レールは、普通のアナログ鉄道模型と同じものが使えます。\\ | + | DCCをはじめるためには、レールと車両が必要です。レールは、一般的な鉄道模型と同じものが使えます。\\ |
- | Nゲージであれば、カトーとトミックスがレールを販売しています。HOゲージのレールは日本で入手しやすいものはカトーしか販売していません。Zゲージはロクハンから販売されています。これらのメーカーの製品は、ヨドバシカメラや、模型店、アマゾンなど、入手は容易です。リアリティを追求する方は、さらにマイナーですがPECOやシノハラといったレールメーカーもあります。 | + | Nゲージであれば、カトーとトミックスがレールを販売しています。HOゲージのレールは日本で入手しやすいものはカトーしか販売していません。Zゲージはロクハンから販売されています。これらのメーカーの製品は、ヨドバシカメラや、模型店、アマゾンなど、入手は容易です。リアリティを追求する方は、日本国内ではIMON(旧シノハラ)、海外ではPECO、ティリッヒといったレールメーカーもあります。 |
ヨーロッパのメーカーのレール(メルクリンとロコ): | ヨーロッパのメーカーのレール(メルクリンとロコ): | ||
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基本的に、DCCをするにはHOが使い勝手・コストでベストです。KATOのUNITRACK HOで揃えていくのが初心者にはお勧めです。もちろん、他のメーカーのレールでもかまいません。 | 基本的に、DCCをするにはHOが使い勝手・コストでベストです。KATOのUNITRACK HOで揃えていくのが初心者にはお勧めです。もちろん、他のメーカーのレールでもかまいません。 | ||
- | 車両は、カトーがDCCにも対応可能な車両(一部)を販売しています。Nゲージ車両であれば、DCCフレンドリーに対応したものが良いです。HOゲージであれば、NMRA8ピン(NEM652)を採用したものが良いでしょう。車両を改造しても構わない人は、ほかのメーカーのものでも問題ありません。 | + | 車両は、カトーがDCCにも対応可能な車両(一部)を販売しています。Nゲージ車両であれば、DCCフレンドリーに対応したものがよいです。HOゲージであれば、NMRA8ピン(NEM652)を採用したものがよいでしょう。車両を改造しても構わない人は、ほかのメーカーのものでも問題ありません。 |
- | このほかに、車両やポイントなどをDCCに対応させるためのデコーダと呼ばれるコンピュータ基板、デコーダを制御する親となるコマンドステーションが必要になります。デコーダや、コマンドステーションは世界中に多くのメーカーが販売していますが、日本で入手できるものはそれほど多くありません。 | + | このほかに、車両やポイントなどをDCCに対応させるためのデコーダと呼ばれるコンピュータ基板、デコーダを制御する親となるコマンドステーションが必要になります。デコーダや、コマンドステーションは世界中に多くのメーカーが販売しています。しかし、日本で入手できるデコーダ・コマンドステーションは、それほど多くありません。 |
- | DCCの最初の一台は、全てデコーダも組み込み済みのサウンド車両が良いです。できるなら、ESUの車両は高価ですが(日本で8万円、海外輸入で4万円)、ギミックが超多機能でDCCの可能性を大きく感じられます。ぜひ、海外輸入でお買い得で手に入れましょう。 | + | DCCの最初の一台は、すべてデコーダも組み込み済みのサウンド車両がよいです。できるなら、ESU社の車両(日本で8万円、海外輸入で4万円)を入手すると、ギミックが超多機能でDCCの可能性を大きく感じられます。ぜひ、海外輸入を使って、お買い得で手に入れましょう。 |
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- | なお、国内のT賞堂の車両は、DCCに公式対応していません(サポートがありません)。DCCに準拠したDCC車両を購入しましょう。 | + | |
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- | また、電子工作の知識やプログラミングの知識があると、キットを活用することで自分オリジナルのコマンドステーションやデコーダを実現することができます。 | + | |
+ | 国内のDCCreadyな車両としては、天賞堂のカンタムサウンド車両があります。ユーザーの一部が勘違いされているケースもありますが、DCCに公式対応しておりが、DCCとして使用可能です。なお、天賞堂はDCCのサポートは実施しない旨が説明書に記載されているので、ご注意ください。 | ||
+ | 2021年2月に、ESUよりKATOのNゲージ車両の一部がサポートしているDCCフレンドリーに対応したサウンドデコーダ LokSound5 Micro DCC Direct Kato Japanがリリースされました。スピーカーが配線済みで、配線の引き回しや少々の絶縁テープを貼るなどの作業で、従来と比べて比較的簡単にDCCサウンド化できるようになりました。 | ||
===== 必要な機器 ===== | ===== 必要な機器 ===== | ||
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|カトー | [[http:// | |カトー | [[http:// | ||
|永末システム | [[http:// | |永末システム | [[http:// | ||
- | |Nucky | [[http:// | + | |Nucky | [[http:// |
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|Nucky | [[http:// | |Nucky | [[http:// | ||
|Desktop Station | [[DSturnout|据え置き型ポイントデコーダ]] |ソフトの書き換えができるArduinoベースのスローモーション・ソレノイド向けポイント用DCCデコーダ!| | |Desktop Station | [[DSturnout|据え置き型ポイントデコーダ]] |ソフトの書き換えができるArduinoベースのスローモーション・ソレノイド向けポイント用DCCデコーダ!| | ||
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|ESU | LokSound 5 | 最高級サウンドデコーダ。[[https:// | |ESU | LokSound 5 | 最高級サウンドデコーダ。[[https:// | ||
|ESU | LokPilot | サウンド無しのデコーダ。安定性が良く高機能。| | |ESU | LokPilot | サウンド無しのデコーダ。安定性が良く高機能。| | ||
- | |laisdcc|[[https:// | + | |laisdcc|860015 Next18 |香港の安価なDCCデコーダ。 NやプラHOに。| |
- | |laisdcc|[[https:// | + | |laisdcc|870019 MTC21 |香港の安価なDCCデコーダ。金属、ダイキャストのHO向け | |
- | |laisdcc|[[https:// | + | |laisdcc|860021 NEM652 |香港の安価なDCCデコーダ。HO向けの旧来の8ピンコネクタ向け。 | |
- | {{http:// | + | {{https:// |
===== DCCデコーダを組み込む ===== | ===== DCCデコーダを組み込む ===== | ||
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日本では、(1)自分で改造する(ゲージ問わず)、(2)Nゲージなら[[http:// | 日本では、(1)自分で改造する(ゲージ問わず)、(2)Nゲージなら[[http:// | ||
- | 自分で組み込んだ例(Zゲージ)\\ {{https:// | + | 2019年夏頃から、車両搭載の作業を大幅に簡略化するExpBoardシリーズ発表し、関連製品をリーズナブルに提供しています。Next18というDCCで世界標準的に使用されるコネクタを採用し、ワンタッチでサウンドまでサポートできる仕組みを提供しています。 |
- | ヨーロッパのメーカーの車両は、標準規格で決まったNEM652(NMRA 8pin)やその高機能版(MTC-21等)のコネクタが装着されているケースが多く、余計な配線作業をせずに容易にDCCデコーダの装着と、各種ライトや照明などのDCC制御が簡単にできてしまいます。ヨーロッパで入手できるDCCデコーダは、これらのコネクタに対応した製品が多く出回っており、ユーザーは容易にDCC対応ができます。 | + | {{:2019-10-23_21.10.35.jpg? |
- | {{:: | + | ^Nゲージ向け |
+ | ^HOゲージ向け |KATO [[ExpBoardNext18]]\\ その他汎用[[ExpBoardGeneral]]| | ||
- | コネクタを標準で車両に装着しているかどうかは、販売するメーカーに依存します。日本のメーカーは、カトー以外は全く対応していないケースがほとんどです。またそのカトーでも、モータ配線だけであったり、一部の車両しか対応できていません(KATOの場合は弊社[[expboard]]をご検討ください。)。メーカーにDCCコネクタ装着の働きかけを多くの人間が要求していくしかないのが実情です。 | + | DCCコネクタは以下の通り、様々なものがあります。 |
|DCCフレンドリー| KATOが独自に開発したNゲージ用コネクタ | [[http:// | |DCCフレンドリー| KATOが独自に開発したNゲージ用コネクタ | [[http:// | ||
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なお、このデータを使用するためには、ESU社のLokSound V4、LokSound 5シリーズのサウンドデコーダが必要です。詳細は[[https:// | なお、このデータを使用するためには、ESU社のLokSound V4、LokSound 5シリーズのサウンドデコーダが必要です。詳細は[[https:// | ||
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+ | 車両に搭載するには加工が必要なケースもあります。DesktopStationでは、[[ExpBoard]]というKATO HO向けの搭載を支援する基板を販売しております。 | ||
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* 電子工作で面白い!鉄道模型のDCC入門 [[https:// | * 電子工作で面白い!鉄道模型のDCC入門 [[https:// | ||
+ | * デジタル鉄道模型で始める自動運転入門 ~ビジュアルプログラミングで簡単入門~ rev.0[[https:// | ||
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start.txt · 最終更新: 2024/02/25 15:37 by yaasan