DCCサウンドの作り方 その9

今回は、説明が足りてなかったVVVFの惰行、加速、減速についてブロック図を説明します。とは言っても、ディーゼルよりはシンプルな動きです。
VVVF走行音は、サウンドスロットを以下のように3つを使う事になります。それ以外にもドア開閉音やブレーキ緩解・緩め音などいろいろありますが、タイミングに応じてマッピングで設定しておき、同時に鳴らすという動作だけなので、走行音とは別に作っておくこととなります。
Audacity_VVVF0.png
まず惰行音。ファンクションオフ、停車、走行の3つのブロックに大まかに分かれます。走行の部分が一番大きいですが、やってることは、走行風や台車のうなりを速度に応じて高くしたり低くしたり、大きくしたり小さくしたりしているだけ。
LokProgrammer_VVVF_1.png
ブロックに分けて示すと以下のような感じです。一番重要なのは、加速と減速の部分が分かれてるところです。つまり、加速しているとき(スピードが上がる)は、上の方のブロックが使われて、減速しているとき(スピードが下がる)ときは、下の方のブロックが使われます。
LokProgrammer_VVVF_4.png
加速の赤枠の中に入っている物には、以下のようにMappingに加速のサウンドスロットを割り付けます。
そうすることで、加速中は必ず、加速のサウンドが鳴るようになります。
LokProgrammer_VVVF_5.png
加速のサウンドスロットは以下のブロックです。編集方法は、その4で説明してます。サウンドスロットは別ですので、加速の範囲に居る場合は、速度に応じて加速のサウンドが惰行音と同時に鳴ります。
LokProgrammer_VVVF_2.png
減速は、減速の赤枠のブロックのMappingで、以下のように減速のサウンドスロットを割り付けておきます。
LokProgrammer_VVVF_6.png
割り付ける減速のサウンドスロットの中身は以下の通りです。
LokProgrammer_VVVF_3.png
なお、停車の時にキキーとかプシューとか音を出すのは、以下のようにD-Sブロックで実装しています。このブロックで、他のサウンドスロットで作り込んである音を鳴らすわけですが、鳴らすタイミングは矢印にあるreq=0 & spd <= 5とあるように、速度が5/255以下になったら鳴るようにしてます。この数値は、音の長さとか車両の癖とかもあると思うので、ケースバイケースで決めていきます。 LokProgrammer_VVVF_7.png
という感じで、VVVFのサウンドを鳴らすことができます。電車は全般的に、上記の作り方となるかと思います。

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