RP2040の開発環境を楽に整備してみる

Arduinoの根幹を担うATMEGA328Pは、フラッシュ32KBでメモリは2KBと貧弱で、価格も2USD少々と微妙なところで、そろそろ限界だなあと常々思っておりました。そんな中、ラズベリー財団から強力なマイコンRP2040がリリースされ、先日日本でもマイコン単体で発売になりました。スイッチサイエンスとKSYから入手できるようです。しかも価格は130円とスーパーリーズナブル。選択肢はコレしかない!と、世界中のメイカーが環境構築をものすごいスピードで整えています。

DCC電子工作連合のDCCデコーダでお世話になっているNMRA謹製のDCC Library(NMRA DCC Library)は、RP2040対応しないのかなーと見ていたら、「ARDUINO_ARCH_RP2040」の文字があちらこちらに入っていました。

さらに、Arduino IDEにRP2040の開発環境を既に簡単に入れられるように整備されているのも昨日知りました(遅い)。2021年6月の現時点では、Arduino公式のボードライブラリではなく、earlephilhowerさんのarduino-picoの方が完成度が高いようです。NMRA DCC Libraryもこちらでコンパイルが通るようになってました。

Arduino IDE用RP2040(ラズパイPico等)のボード開発環境

URL : https://github.com/earlephilhower/arduino-pico

説明ページ: https://arduino-pico.readthedocs.io/en/latest/

earlephilhower arduino-pico (github)

導入方法はとても簡単。Arduino IDE1.8.13で確認してますが、ボードマネージャのURLに「https://github.com/earlephilhower/arduino-pico/releases/download/global/package_rp2040_index.json」を入れます。

ボードマネージャをクリックします。

ボードマネージャが出たら、「pico」と入れて検索します。この中で、「Raspberry Pi Pico/RP2040 by Earle F. Philhower」を選んでインストールボタンを押すと、Arduino IDEにインストールしてくれます。非常に簡単に導入できてしまいます。

導入が終わると、ボードからRP2040の各種ボードや、シンプルなものも自由に選べるようになります。フラッシュメモリのサイズや、その中身(スケッチ用だけなのか、ファイルシステムとして使えるようにするのかなど)も設定できるみたいですね。

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