ESU 58731 LokSound5 micro DCC Direct Kato Japanを買ってE233に入れてみた

ESU 58731 LokSound5 micro DCC Direct Kato Japan(長い)をlippeから自腹で輸入して、KATOのNゲージ E233に入れてみたので、ご紹介します。
※当方はESUとは一切の関係はございません。デコーダは全て皆様と同じく、お金を払って買っております。

ESU 58731 LokSound5 micro DCC Direct Kato Japan(長い)は、ドイツESU社が開発したDCCサウンドデコーダの最新版で、2021年2月に情報公開された、出来立てホヤホヤの商品です。5月末に欧州で販売・アメリカで開始になりました。最大の特徴は、KATOのDCCフレンドリーに対応していることです。KATOのDCCフレンドリーは、Nゲージ車両にデコーダを簡単に挿入できるシステムのことで、特許も取られています。対応している車種はたくさんありますが、KATOのホームページでも抜け漏れもあるので、詳細はDesktopStation wikiにまとめているので参照してみてください。以下の画像は、EM13というKATOがデジトラックスに作らせたサウンド無しのDCCフレンドリー対応デコーダを入れている様子です。

狙ってなのか、それともKATOがESUに打診したのか、背景はよくわかりませんが(当方は本当に何も知りません)、LokSound5シリーズでありますので、日本型サウンドデータの無償配布プロジェクトであるオープンサウンドデータの日本型サウンドデータがそのまんま使用できます。つまり、DCCフレンドリーに対応した日本型車両は、このサウンドデコーダを使う事で、DCCサウンド化が簡単にできてしまうということなのです!JR東日本 中央線E233サウンドデータは、既に公開中です。

という事で、さっそく、KATO NゲージE233中央線にESU 58731 LokSound5 micro DCC Direct Kato Japan(長い)を入れてみることにしました。まずはパッケージ。lippeで購入しましたが価格は、84.03EUR(ドイツ付加価値税VATなし, 日本円で11000円程度)でした。EURO LOK SHOPで買うと、82USD(日本円で9000円程度)なので少しでも安いのが良い人はEURO LOK SHOPの方が良いかもですね。

中身は、説明書とエンクロージャ、スピーカーはんだ付け済みデコーダです。

E233とESU 58731 LokSound5 micro DCC Direct Kato Japan(長い)デコーダを並べてみました。

デコーダの拡大。高密度実装ですねー。220と書かれたコイル(インダクタ)とセラミックコンデンサが目立ちます。スピーカーは標準ではんだ付け済みです。

最初に、デコーダを搭載する隙間の下部となるダイキャスト部分を絶縁性のあるテープで絶縁処理します。何らかの原因で、デコーダの一部の部品がダイキャストに接触してショートするリスクを減らすためです。1万円もするデコーダなので、接触の可能性のある部分には絶縁対策するのが望ましいです。必須ともいえるかと思います。当たらないこともありますが、当たって壊れた事例もあるらしいので、やっておいて損は全くありません。デコーダの周囲がダイキャストなのはどうなのかという議論はあるかもしれませんが、安全を考えればプラ部品でカバーされていたら良かったですね。

デコーダは以下のように挿入します。デコーダには表裏があるので気をつけてください。モータの部分を接触させるカブトムシのようなツノの先っぽがパッド(金色の部分)が短い方が表です。モータのピンにちょうど当たるので、そこの接触も合わせて確認しましょう。デコーダを何度も取り外ししていると、モータの板バネとなっている端子が曲がって、接触不良になるケースがよくあります。ASSY部品で交換もできますが、入手がホビセンを探し回ることになり面倒なので、丁寧にデコーダを挿入するようにしましょう。

デコーダを挿入した後の様子。

車輪台車を付け直します。

次にスピーカーのエンクロージャを組み立てます。E233の場合は、以下のように切り取りました。

エンクロージャの接着方法はいろいろあると思いますが、私はタミヤセメント速乾を使いました。隙間があると音がしっかり出なくなりますので、しっかりと接着剤をエンクロージャの下駄の隙間に流し込んで密閉するようにしましょう。

エンクロージャの組み立てと接着が終わったら、スピーカー配線を、客室内に引き回す作業です。ちょうど、床下のデコーダを隠すカバーのプラ部品を固定する隙間を利用すると良いでしょう。車両によってはタイトになる場合もあると思いますので、状況に応じて引き回す個所は調整してみてください。

スピーカー配線は、以下のように、スキマをうまく活用して客室内に入るようにしましょう。

客室内は、以下のようにスピーカーを置いています。位置は各自で調整ください。

カバーをした様子です。

搭載完了した様子。

LokSound5デコーダは、デフォルトで謎のディーゼルサウンドが入っています。以下が動いている様子です。CV読み書きも、無事にできました。

ということで、無事にDCCフレンドリーのサウンドデコーダを搭載できました。今までと比べると非常に簡単ではありますが、とはいえ、DCCが初めての方には1万円のデコーダという事もあり、恐る恐るというところでしょうか。もうちょっとリーズナブルになるか、もしくは我々の給料が1.5倍~2倍になれば実質5000円となり問題ないのですが、現時点ではちょっと敷居が高いなと言わざるを得ないかと思います。しかし、日本型サウンドを気軽に楽しめる環境が整ってきたことは、素直に歓迎したいと思っております。

タイトルとURLをコピーしました