現在、DCC電子工作連合で開発中の高性能・国産サウンドデコーダである「SmileSound」の開発環境整備を急ピッチで行っております。その環境の中の一つが、DesktopStation Sound Programmer(DSSP)です。
DSSPは、サウンドデータを作成するためのソフトウェアで、Windows10以降で動作する設計としています。SmileSoundのサウンドデータを生成する事ができるほかに、サウンドデータの作成や、簡易チェックも行えます。SmileSoundデコーダの販売で収益を得ますので、DSSPは無償で配布されるツールとなります。
使い方は、以下のような流れです。
- WAVファイル(44.1kHz/22kHz/11kHzの8bit, 16bitでモノラルのもののみ)と、CSVファイル(テキストエディタでサウンドフローを作っている場合)を用意する。
- D&Dする
- 一番下のファイルリストに登録される
- DSSPで編集やチェックをする
- UF2ファイルをエクスポートする
- USBアダプタ経由で接続したSmileSoundのドライブに、UF2ファイルをD&Dして書き込む
よく使うのは、チェック機能だと思います。ファイルリストから、サウンドフロー(CSV)を選択すると、編集画面になります。このときに、以下のボタンを押します。
自動でサウンドフローのチェックが行われ、問題なければ、エラーがない事が表示されます。
しかし、問題がある場合には、問題のある個所が赤く表示されてエラーが出ます。以下の例では、存在しないジャンプ先ラベルが記述されていることが問題になってます。これでは、正常にサウンドフローが動きませんね。
このようにして、DSSPに便利なサウンドデータ作成機能を追加し、皆様の快適なDCCサウンドライフを提供してまいります。
DSSPは、SmileSoundデコーダの超上級者向け頒布(有償フィールドテストとも言えますが)を行う今夏(7~8月)を目途に、同時に公開予定です。SmileSoundを含めたDSSPの使用方法のセミナーも計画します。