古いHO車両などでは、NEM652コネクタが搭載されています。既に海外ではMTC21やPluXが主流ですが、国内の模型メーカーの一部(製造や内部設計を中国に委託している中小模型メーカー)はNEM652コネクタ搭載となっています。それ以外は、コネクタすらつけないので、さらに状況は厳しいですが・・・。
必要となるのは、以下のアイテムです。
- SmileSound Standard MTC21
- スピーカー(ここではCES-26138-16L030を選定)
- NEM652コネクタ付ケーブル(LaisDcc製)
上記のアイテムは、デスクトップステーションオンラインストアで購入が可能です。
NEM652ケーブルをどのように配線すればよいかは、SmileSoundのページに例を紹介しています。転載すると以下のような図で示せます。
それでは、SmileSound Standard MTC21のNEM652化を始めましょう。はんだごては、小手先が細いものが便利です。
スピーカーの配線をSmileSoundのスピーカーパッドにはんだ付けします。
次に、NEM652ケーブルの配線をパッドにはんだ付けします。
NEM652コネクタケーブルをはんだ付けしても、正しくパッドにはんだ付けすれば、USBライターを使って問題なくファームウェアやサウンドデータの書き込みは可能です。
NEM652化が完了すれば、デコーダテスターにはNEM652コネクタ経由で接続することになります。
NEM652化の注意点としては、以下が挙げられます。特に絶縁対策は入念に行いましょう。絶縁対策せずに故障した場合には、責任は作業者にあります。
- 熱収縮チューブや絶縁テープ類で、デコーダが車両の導電部や金属面と絶対に接触しないようにしてください。
- NEM652ケーブルの長さは、なるべく短くしてください。配線の収納も厳しい場合があります。
- パッドにはんだ付けする際に、はんだや電線の盛り上がりに注意しましょう。
- トマランコンデンサが必要な場合があります。NEM652の青線と、デコーダのGNDパッドを使ってトマランコンデンサを別途配線してください。