SmileSoundロードマップ

SmileSoundは、2023年1月にリリースして以来、既に200人以上のユーザー様にご利用いただいております。さらに多くのユーザー様にご利用いただけるよう、機能強化や販売体制の強化に努めてまいります。

現在、SmileSound製品はMTC21, Next18, 開発ボードの3種類を提供しています。年内には、もう一つの製品をリリースできますので、期待頂ければ幸いです。

今後、SmileSoundをどのように成長していくかはユーザー数の増加に大きく影響されます。ロードマップとして、2027年頃で次世代品を検討していますが、ユーザー数の増減や、その時の半導体事情で大きく変わるものと思います。大企業で、ロードマップを書く方は、鉛筆ナメナメで書かれると思いますが、それと同じと思っていただければと思います。

SmileSound2に移行する前に、SmileSound1でやらねばならないことがあります。ファームウェアの大規模改修です。電車の走行機器の入れ替えや改修工事と同じようなことをイメージ頂ければと思います。

現状では、汎用のファイルシステムや、サウンドフローインタプリタエンジンを採用していますが、どうしても使い勝手やデータ処理速度に問題があります。汎用ファイルシステムは、SmileSoundで使うには無駄が多く、もっとシンプルで高速なものが必要です。サウンドフローインタプリタエンジンも、より高速で省メモリなVer2へのアップデートも必要です。CV管理システムやモータ制御エンジンも、アップデートが必要でしょう。

アップデートで中身を大幅に変えると、性能や機能は改善されますが、過去との互換性が犠牲になります。互換性を重視して、性能や機能を犠牲にするのは本末転倒なので、ファームウェアのロックを行って、一気に切り替えるという判断を行わねばなりません。なので、ハードウェアは全く同じだけれども、SmileSound1.1であるとかいう風に、位置づけを変えたものになるかもしれません。

SmileSound2を開発する頃には、大きく状況も変わっているかもしれませんが、SmileSound1は、少なくとも3-4年は、ソフトウェアで機能強化を繰り返しながら発展を目指していきます。世の中の社会情勢や、DCCの取り巻く環境の変化によって、SmileSoundの進む道は臨機応変に見直してまいります。

今まで、海外からの輸入に大きく頼っていたことや、サポート体制の脆弱さなどで、DCC普及が20年、停滞していました。鉄道模型のデジタル化が進まない、まさに失われた20年です。しかし、日本国内の技術で、サウンドデコーダのエコシステムを構築できました。サウンドデータ、データ開発ツール、サウンドデコーダという重要な要素が全て揃いました。ようやく、DCC普及の基盤が整ったと言えるでしょう。

まずは、ユーザー数を1000人になるべく早いうちに到達できるよう、広報活動を進めてまいります。皆様のご協力も不可欠です。是非ともよろしくお願い申し上げます。

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