DCC普及に向けたアクション

弊社は、DCC普及により、デジタルで鉄道模型をもっと楽しくする!をビジョンとして掲げてビジネスを行っています。これは発足から今まで、一切揺るぎないものです。

日本国内でDCCが普及しないのはなぜか?といえば、いちばん簡単な答えはDCCユーザーが少ないからです。ではDCCユーザーがもっと増えるには、どうすればいいか?というと、鶏と卵の話になってきます。

DCCユーザーが少ない理由を簡単に挙げると、以下のような理由があると思います。

  • DCCデコーダが高いから
  • 日本で販売されている多くの車両はDCCに非対応だから。DCC対応車両やDCCready車両は少ない(カンタム、一部機関車、一部プラ車両)から。
  • アナログと比べて、DCCの取り扱いが難しいから
  • 周りに使っている人が多くないから
  • DCCが分かる模型店が少ないから
  • 鉄道模型に費やすお金が不足しているから(=鉄道模型が高くなるから)

つまりは、これらの理由に対して、1つずつ、丁寧に解決をしていけばいいわけです。ただし、日本の経済・高齢化社会等の社会的な理由も入っていますので、DCCメーカーとして解決できるところを重点的に解決策を積み上げていくしかありません。これらの理由の家、「DCCデコーダが高いから」と「日本で販売されている多くの車両はDCCに非対応だから」は、弊社で解決可能なものと判断しています。

DCCデコーダが高いから

今は、サウンドデコーダを含めて、DCCデコーダの全てを日本国内で設計できる環境が整っており、弊社だけでなく、MT40さんなどが、リーズナブルで使いやすいDCCデコーダが登場しています。海外競合デコーダ(2万円超)よりも1/3近い価格であるSmileSoundデコーダも市販されています。SmileSound用に、大量の日本型サウンドデータも提供され、サポート体制も整っています。つまり、この理由は既にないレベルに達していると考えています。

日本で販売されている多くの車両はDCCに非対応だから。

この問題は、とても深刻だと考えてます。今できることは、アナログ車両をDCC化するハードルを下げることです。サウンドトラケージさんが、SmileSoundをベースにして、とても簡単に搭載できるソリューションを安価に販売しています。特に先日発売された、Tomix HO EF210シリーズ向けのポン付けサウンドデコーダ製品は、革命的でしょう。テールライトも製品として装備しており、アナログ運転では困難だった、入れ替え灯にも対応しています。

ただし、既存の模型メーカーのプラットフォームに頼ることも限界があります。アナログ専用であるため、無駄やコスト面、構造などで不明確な点が多くなり、種類を増やしていくのは容易ではありません。

そこで弊社は、近い将来(5年?10年?)、模型車両販売事業への参入についても検討を進めています。模型メーカーがDCC対応車両を出さずに、アナログ車両のみの販売を続けるのであれば、ある意味、DCC模型車両の市場はブルーオーシャンなわけです。そこで弊社が参入し、DCC搭載済み車両を販売していけばよいのです。そして、アナログのみ対応の車両と、DCC搭載済み車両のどちらが売れて、ビジネスとして成立するか、市場で判断してもらえればよいと考えてます。

ビジネス戦略は弊社内で決定し進めていくものになります。ユーザーの皆様の意見をお聞きすることはございませんので、コメントなどについてはお控えいただければと存じます。10台買う!等の予約はありがたく頂戴いたします。

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車両以外にも、「自動運転」や「より高度で簡単なサウンドシステム」といった、別のアプローチもあり、できるところから取り組んでいます。最終的にはやはり車両自体となるとは思っております。

弊社は愚直に、サードパーティや協力者と共に、DCC普及を促進していきます。

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