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トマランコンデンサ

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トマランコンデンサ [2017/06/30 08:08] – [頒布] yaasanトマランコンデンサ [2017/06/30 08:35] – [頒布] yaasan
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 ===== 原理・仕組み ===== ===== 原理・仕組み =====
  
-デコーダの全波整流後にコンデンサをそのまま接続すると、突入電流という現象が必ず発生します。 +デコーダの全波整流後にコンデンサをそのまま接続すると、DCCの信号を線路に投入したと同時に突入電流という現象が必ず発生します。 
-この現象は、空っぽのコンデンサに勢いよく電流が流れ込む現象で、通常流れる電流の数倍~10倍流れる場合があります。このため、電子部品を故障させたりする原因となり、デコーダ側で対策することがベストです。+この現象は、空っぽのコンデンサに勢いよく電流が流れ込む現象(=電源とGNDがショートしたような回路を瞬間的に形成します)で、通常流れる電流の数倍~10倍流れる場合があります。このため、電子部品を故障させたりする原因となり、デコーダ側で対策することがベストです。
  
-コンデンサに流れ込む場合は抵抗を経由して電流を減少させ、集電不良ときコンデンサから電流を流すときは抵抗を迂回する経路を作る回路が、トマランコンデンサ基板です。+この現象は、様々な機器も同様に発生しており、「電源や途中の経路の耐電流を強化する」「電流がゆるやかに流れるように迂回回路をつくる」といった対策が、実際の電気機器で行われています。 
 + 
 +本仕組みは後者の迂回回路を作る方式をシンプルに実装したものです。コンデンサに流れ込む場合は抵抗(100-470Ω程度)を経由して電流を減少させ、集電不良で線路から電流が来ないときは、コンデンサから電流を流すため、抵抗を迂回する経路(ダイオードを逆並列)を作る回路が、トマランコンデンサ基板です。 
 + 
 +{{::keep-alive-cap.png|}}
  
 対策なしだと瞬間的に4A流れますが、トマランコンデンサ基板を使うと、0.16Aまで減少し、全く問題ないレベルになります。対策なしの時に4Aも瞬間的に流れると、コマンドステーションによっては内部が損傷し、寿命を縮める可能性があります。 対策なしだと瞬間的に4A流れますが、トマランコンデンサ基板を使うと、0.16Aまで減少し、全く問題ないレベルになります。対策なしの時に4Aも瞬間的に流れると、コマンドステーションによっては内部が損傷し、寿命を縮める可能性があります。
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-===== 回路図 ===== +===== 部品、アートワーク図 =====
- +
-{{::keep-alive-cap.png|}} +
  
 |ダイオード部品| ローム| RB160M-30TR| [[http://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-01398/|URL]]|\\  |ダイオード部品| ローム| RB160M-30TR| [[http://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-01398/|URL]]|\\ 
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 ===== 頒布 ===== ===== 頒布 =====
  
-トマランコンデンサ基板を頒布しています。+トマランコンデンサ基板を頒布しています。なお、もっとたくさんほしい人は、上記のガーバーデータで、自己責任で基板屋さんに発注すると安くたくさん入手できます。
  
 トマランコンデンサ基板 6pcs入り(抵抗付) 500円 トマランコンデンサ基板 6pcs入り(抵抗付) 500円
トマランコンデンサ.txt · 最終更新: 2020/11/08 10:01 by yaasan

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