先日、DCCサウンド化したエンドウ E353 HO 付属編成セットを通電カプラ化してみました。
ネットの情報も少し程度で、あんまりなく(エンドウのカプラーを通電する人は少ない?)、いろいろ悩んだのですが、モデルシーダーさんのキットしかないという結論となりました。穴開ければ、IMONのISカプラーも入りますけど、金属加工は苦手なので早々にプランから消えてます。
・通電カプラー (裏サロマニア)
・第17回 国際鉄模型コンベンションへ
ということで、前述の通り、今回の通電カプラ化に使用したのは、モデルシーダーのMC101 通電カプラーキット(収縮カプラー専用)です。
さっそく、エンドウ HO E353に取り付けられている収縮カプラーを取り外しました。
取り外した後。ISカプラーKが入らないのが残念。互換性が各社ばらばらで、本当に使い勝手が悪いですね。
折り曲げる位置を確認します。谷折りとなります。折り目のついた方で山折りすると、パキッと折れて修復不能になります。ご注意ください。
折り曲げました。
穴に通してはめ込みました。
違う角度から。
裏側の低い穴にも通します。しっかりハマるように、折り曲げておきましょう。緩いと外れて、完成後にひどい目に遭います(外れて脱線を引き起こしたりショートを起こすなどの悲劇の可能性があります)。
切り込みを入れて、銅板を差し込めるようにします。ここから、通電部を引き出す形になります。
デザインナイフで切り込みを私は入れました。2/3程の深さにしておきます。
元に戻すのですが、バネを入れて組み直すのが結構大変です。ピンセットなどで支えながら、はめ込みますが、変な力を掛けると、通電部分の銅板が折れたり曲がったりして、うまく動かなくなります。要注意です。
通電カプラ化とする前の比較。
嚙み合わせのチェックです。
車両に戻しました。車輪に当たらないように銅板は折り曲げます。
通電カプラへの配線作業。左右を逆にしないように注意!
内部の配線は増えました。基板化すればもっときれいになるのでしょうが・・・。
床下の様子。配線が少し出ているのが分かります。
通電カプラ化した車両を並べました。
動作テストもOKでした。通電性能は大幅に向上しました。
あと、もう一両やれば作業完了です。
いろいろ弄ってみて、少し気になる点もあります。
・きれいに折り曲げ・取り付けしないと、あとあと、トラブルの要因に。
・きついカーブのときに、ハマって壊れないか
・収縮性能が結構落ちている(通電部が接触するため、接触抵抗が発生)
・経年劣化、今後の接点の酸化具合。
・通電カプラとなっているが、ちょくちょく接触が悪いケースがある。特にストレートの部分。
作業をやってみて、ほぼ半日近くかかりました。細かい作業が多いことや、一度ハマって壊れたりしたのでやり直しがありました。やはり、作業者の技術に左右されやすいことや、固定の部分で心もとないところがあるので、完成品の通電カプラーには負けるなと感じます。素直に、IMONのISカプラーKを使えるなら使った方が楽で、安定性もあると思います。
コメント
以前、DCC同人誌No.4に通電カプラーの記事を掲載させて頂きましたがモデルシーダーの製品は利用した事がなかったので勉強になりました。
直線区間では通電性が悪いのですね…意外でした。
IMONの完成品がやはり一番良いと思いますが編成ものだと財布へのダメージが…
もっと通電性と作業性、財布に優しい製品が出れば良いのですが…
構造上、接点を押し当てる形なので、カプラの左右の動きが渋くなります。このバランスが難しく、渋くならないようにすると、接触が悪くなる等になります。
やはり、通電を想定したカプラでないとどうしようもないというところです。模型メーカーが、この点をしっかり考えてくれればいいのですが、全車通電は全くやる気は無いようで残念です。