DSairLite 開発進捗

デスクトップステーションのコマンドステーションのエントリーモデルとして開発を進めているDSairLiteですが、ソフトウェアについては順次、内部開発者と共同でアップデートを進めています。追加部材が届き次第、外部の一部の開発者を交えて、2024年2月の上級者・パワーユーザー向け頒布を目指し、部材手配とソフトウェアの開発を進めています。パワーユーザーの皆様からのデバッグ情報や意見を取り込み、熟成度を高めて、GW前に一般の方への販売を行っていきます。

  • 2024年1月 一部のソフトウェア開発協力者にプロトタイプ版を提供
  • 2024年2月の上級者・パワーユーザー向けにキット版を頒布
  • 2024年4月 一般頒布開始(キット及び完成品を予定)

DSair2ではArduino Nanoを使用しておりましたが、DSairLiteではRaspberryPi PicoWを採用しています。WiFi機能を内蔵しており、SmileSoundデコーダでも利用しているRP2040も搭載されていることから、使いやすい点、そして皆様にも使いやすいものであることから採用を決めております。

ピンヘッダで貫通させると、OLEDやボタンに干渉してしまう事から、表面実装の形で取り付けをしていただくことになっております。少々固定が面倒ですが、キット品を購入される場合にはテープで止めるなどして対処いただければ幸いです。

OLEDは、I2Cインターフェースで1.3インチの128x64pixelの解像度を持つ大きめのものを採用しています。0.96インチが主流ですが、このサイズでは見にくいので、サイズアップしております。なお、I2CインターフェースのOLEDは、サイズが様々なものが出ており、ソフトウェア的にもある程度互換性のあるものが出ています(ドライバの小修整が必要な場合もございます。ノーサポートです)。OLEDを変更頂くことも考慮しております。

使い方としては、以下の方法を提供します。

  • 本体のボタン・ボリューム・OLEDで操作する
  • DSairLiteに対応したWiFiスロットルを使用する(HMX製スロットル、TRAINO製スロットル、Fujiyaga2製スマホ用モバイルアプリなど)
  • USBをPCに接続して、DesktopStationSoftwareやPython用の有志のソフトウェア(desktopstation.py)で制御する

DSairLiteは基本的なDCC運転操作の機能を具備します。

  • DCC車両の運転
  • ポイントの操作
  • CV読み込み・書き込み
  • PWMアナログ車両の運転(PWMアナログパワーパック相当の機能)

エントリークラス向けということで、基本的な機能はきちんと踏まえつつも、自動運転や重連運転など、複雑な機能は増やさないようにして、シンプルで使いやすい部分にこだわっていきます。なお、標準ファームウェアのソースコードを皆様に無償で提供し、ユーザーによるカスタムファームウェアの公開・配布を許容します。よって、超多機能なファームウェアをサードパーティが提供してくれることがあるかもしれません。

価格面についてはキットは9999円となるように、コスト調整を進めております。DCC普及の阻害要因の1つである「最初に買うDCCコントローラが高い」という問題を解決してまいります。完成品については、税抜15800円を予定しています。

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