DSSPを20240629にアップデートしました。更新内容は以下のとおりです。
・【ファームウェア】BEMF検出処理の改善,ファイルシステムドライバを最新版に更新
・【DSSP】ファイルシステムドライバ更新に伴うアップデート,変更時の警告表示の追加,未使用WAVの表示
内部で使用しているファイルシステムのドライバをアップデートしたことに伴い、ファームウェア・DSSPを変更しています。なお、互換性は担保されているはずですので、特に問題はないかと思います。
また、BEMF検出処理の改善も行っています。使用しているマイコンであるRP2040のADCの致命的なバグ(エラッタ)である、RP2040-E11の対策処理を追加してます。RP2040のADCは公称で12bitと言っていますが、このエラッタによって実質的に6-7bit程度しかないという致命的な問題があります。この問題の改善をソフトウェア的に実施しています。デコーダとしては、速度がある特定速度条件でガクガクするのが低減されるかと思います。
本来、ちゃんとした半導体メーカーなら回収するレベルですが、ラズベリーパイ財団の方針で、なかったことにして売っているということなのでしょう・・・。ラズペリーパイ財団は、メーカーとしての品質保証は、全く信用にならないということの証左であることがよく分かる事例であります。
RP2040-E11について、改善する可能性があることを期待して、今までファームウェアで対策を行うことなく見守ってきましたが、改善されることはありませんでした。よって、ファームウェアでエラッタ対策処理を今回より追加します。ラズペリーパイ財団の半導体エンジニアには、猛省を促します。
