現在、Nagodenさんと共同で開発をしているSmileSound K3066 Sugar Rabbitをご紹介します。基板形状は、MT40様のK3066RA/LEDの基板データの供給(許諾済)を受けて開発を行っております。
本デコーダは、Zslimのプラットフォームを採用しており、IC削減の観点からパワー出力機能を有していません。全て3.3V系ロジックレベルでLEDのみを制御する形となります。
既にお話をさせていただいているレビューワー向けに支給を開始します。一般ユーザー向けにも限定数でレビュー用機材を有償配布しますので、ご希望の方はお買い求めください。対応するDSSP及びファームウェアは明日、公開させていただきます。
なお、本製品は、デコーダというより車両側のスピーカー・コンデンサ搭載スペースに大きな課題があり、スピーカー・コンデンサ部品搭載空間確保のためにダイキャストを削る等の加工がMustです。DCCサウンドデコーダ搭載を日々行っている猛者からも難易度の高さを理由にデバッグ協力を辞退されるようなデコーダにもなっています。
対応模型製品は、KATO社の機関車関連を前提としており、以下が挙げられます。ただし、実際に搭載できるかどうかは、レビューワーによる検証結果次第となります。スピーカーおよびコンデンサが車両内の空間に収まるか、空間を確保できるかがポイントとなるためです。
- KATO EF81 北斗星色 (3066-8)
- KATO EF65-2000 JR貨物二次更新色 (3061-4)
- KATO DD51 後期 耐寒型 北斗星 (7008-F)
- KATO DE10 暖地形 (7011-2)
- KATO EF64-0 2次形 (3091-2)
- KATO EF55 高崎運転所 (3095) ※ダイキャストにスピーカー穴がある模様
- KATO RhB Ge4/4II (3102, 3102-x) ※サウンドデータはありません。
- (レビューワーや協力者の情報により随時アップデート)
パッドの割当は以下のようになっています。
搭載時には、裏面は絶縁用にシルクで塗りつぶされていますが、絶縁が不十分な箇所もあります。ポリイミドテープなどを使って追加の絶縁対策が必要な車両・箇所がありますので、導電部が当たりそうな部分には追加の絶縁加工・テーピングなどをお願いします。
AUX1-4もパッドを用意していますが、3.3V専用としています(POWER出力用のICスペースもなかった)。Nゲージでは、テールライトをつけることはあまりないとのことなので、殆どの方は使用しないと思いますが、使う場合は以下のように配線してください。
書き込みは、スマイルバサミZを使用します。
DD51への搭載例は以下ですが、スピーカーとコンデンサの搭載スペース確保が課題になっています。やはりダイキャストを削るしか方法はなさそうであります。
ダイキャストを削ることを躊躇しない猛者が、DCCユーザー層にどれくらいいらっしゃるか見当もつきませんが、製品化に向けては超小型でコストもSmileSoundの中で最も高価であるため、より多くのユーザーの支持が重要となる見込みです。
他社の類似形状サウンドデコーダの搭載事例をTRAINOさんが掲載していらっしゃいます。ご参考ください。