お盆休みなので、休暇の方もいらっしゃるかと思います。
御存知の通り、弊社はSmileSoundというサウンドデコーダを販売しており、サウンドデコーダ用のサウンドデータも無償で皆様に提供しています。2025年8月1日時点で、242点のサウンドデータを皆様に
DCCサウンドの楽しみ方としては、弊社で提供するサウンドデータをそのままで遊ぶのも楽しいのではございますが、これはあくまでも初級編でございます。モデラーの皆様であれば、模型車両に墨入れやウェザリング等でディテールアップをして、より自分好みに仕上げているかと思います。DCCサウンドも全く一緒であります。
SmileSoundは、サウンドデータを完全に編集可能な状態で公開しており、無償で提供するサウンド編集ツールDSSPを使うことで、サウンドの動きを自由に変更することができます。サウンドデータをカスタムして自分好みにディテールアップしていくことができます。
ディテールアップをするには、音がなければ始まりませんので、音をどうやって収録するのか?をここで簡単にご紹介できればと思います。
まずは、録音機材について、ご紹介したいと思います。
録音機材について
まず、サウンドを録るためには、当然ながら録音機材が必要です。高いのが必要なんでしょ?と思う方もいらっしゃるかと思います。実は、お手持ちのスマホでも十分、収録が可能です。ただし、スマホなので、やはり使い勝手はあまりよくはありません。
スマホで録る場合には、たとえば、電車の走行音を録るとき、非常に恥ずかしいですが、あえてスマホを床に置かなければいけません。また、外でCPとか緩解音を録るときは、無風であればよいのですが、風があるときは風防がないのでタオルやハンカチで包んで外で録るとか、細かいテクニックを使わないと、うまく録れません。
とはいえ、以下のようにショットガンマイク+3脚+専用レコーダというのも、実はちょっとやりすぎです。本気で録る場合にはあって損はないのですが、なくてもかなり近いものは録れます。

それじゃあ、何があればいいのかというと、弊社が2019年から収録を繰り返したノウハウをお伝えしたいと思います。弊社はほとんどの収録作業で、以下の機材をメインに使っています。基本的に同時使用です。同時使用というのは、同じものを、この2つの機材で同時に録るということです。
- DJI OSMO Actionシリーズ(現在は最新の 5 PROを使用)
- ZOOM H1 essential (風防,ミニ三脚をセットで使用)
- ペン型レコーダ
なぜ、この2つを使うのかというと、DJI OSMO ACTIONは、マイクが複数搭載されていて、風防なしでも問題なく音が録れます。ただし、音はFloat録音ではないので、大きな音・小さい音とかは苦手です。また、動画で残るので、車種やタイミングの確認もできて、持ち帰った後の切り出し編集作業が効率的に行えます。
ZOOM H1は、Float録音に対応していて、高音質に音を収録できます。またfloat録音に対応している機種の中では小型で画面付きなので使い勝手が良いです。いろいろ機材は買って試しましたが、今はこのH1が主力になっています。
Float録音とは、音の収録データ形式を浮動小数点と呼ばれる、非常に大きな数や非常に小さな数を扱える形式にして保存することです。大音量から非常に小さい音までを正確に収録することができます。つまり、大音量で音が割れることが原理的にありません。また、収録時の音量・ゲインを気にする必要もありません(設定項目がありません)。警笛や蒸気機関車等、大きな音が出る収録では、特に大活躍します。
最後にペン型レコーダですが、これは非常に便利です。何より小さくてポケットに入れてすぐに収録できます。リュックのポケットに突き刺して、荷棚に置いて、主に、特急電車のアナウンスを録るのに使ってます。
