DCC入門・鉄道模型車両からサウンドを鳴らしたい

ご友人や知り合いのサウンド車両をみて、「自分もやってみたい!」と思う方が大勢いらっしゃると思います。しかし、どこをどうすれば自分の好きな車両からサウンドを出せるのか、サッパリわからないと思います。そこで、ある程度の指針をここに書き記していきたいと思います。

  • オープンサウンドデータのページに鳴らしたいサウンドの車両が掲載されているか
  • ②どのメーカーの車両にサウンドを入れたいか
  • ③なんのスケール・ゲージ(N,HO,Z等)の車両にサウンドを入れたいか。
  • ④トラブル時やサポートを受けるには

上記を順に解説していきたいと思います。

オープンサウンドデータのページに鳴らしたいサウンドの車両が掲載されているか

DesktopStationはオープンサウンドデータを推進しているので、ここでご紹介する話はオープンサウンドデータを使う事を前提とさせていただきます。その他のサウンドを使う場合には申し訳ありませんが、範囲外とさせてください。つきましては、本ページの解説は、日本型のDCCサウンド化に関するものとなります。

まず、サウンドを出したい車両の形式や登場時期は、自分の大好きな車両であると思いますから、ここで挙げる必要もなく、全てご存じであるかと思います。サウンドを出したい車両と、同じ車両形式(同じ車種でも番号が少し違っている場合もあります)のサウンドがあれば、次の手順に進めます。もし残念なことにサウンドが無い場合でも、走行機器などが共通である車両がよくあります。特に同じ時期・年代に登場した車両は、似通っていることは多々あります。音の違いが多少ありますが、そこは、後々、サウンドデータを自分で修正する技術を勉強してカバーすればよい、という思考で行けば、問題ないかと思います。wikiなどに、走行機器のメーカーや型式などが書かれているので、参考となるかと思います。なお、オープンサウンドデータはユーザーからのリクエストは一切受け付けておりませんのでご注意ください。

②どのメーカーの車両にサウンドを入れたいか

DCCを考慮した設計をしているメーカーもあれば、一切考慮していないメーカーもあります。また、車両によってバラバラなケースもあります。すべてではないですが、DCCを考慮していることが多い代表的な模型メーカーとしては、KATOやロクハンとなります。天賞堂、トラムウェイ、アクラスなどは、車両によってマチマチですが対応していることもあります。TOMIX、GreenMax、MicroAceなどは、ほとんど対応しているケースは無いので、自分で改造することを覚悟するしかありません。模型車両のメーカーによって、模型車両のサウンド化のハードルが変わることを覚えておいていただきたいと思います。

③なんのスケール・ゲージ(N,HO,Z等)の車両にサウンドを入れたいか。

ゲージによって、ハードルが変わります。あくまでも一般論となりますが、難易度が比較的低いのはHOや16番といった大型の車両です。スペースの問題がもっとも大きいです。しかし、DCCデコーダやスピーカーを置く場所を考慮していないことも多々あり、ディテールを保ちながらサウンド化することは、常に悩む部分です。

日本では多くのユーザーがいるNゲージについては、KATOのDCCフレンドリー対応車両であれば、難易度はHOよりも低くなります。先日発売となったESU LokSound5 DCC micro Direct Kato Japanを使う事で、容易にDCCサウンド化することができます。LokSound5なので、オープンサウンドデータがそのまま利用できます。なお、サウンド化改造が非常に簡単とはいえ、ダイキャストとデコーダの間に絶縁テープを貼るなどの予防措置は、省略せずに行うことをお勧めします。

その他のNゲージ車両では、TRAINOさんExpBoardシリーズを活用する事が選択肢として入ってきます。脱線しますが、TRAINOさんのDCC化に関するNゲージ向けのQ&Aを見ると、身近な疑問が解決するかと思います。

④トラブル時やサポートを受けるには

特に初心者の方は、トラブル時のサポートが心配となるかと思います。デジタル鉄道模型フォーラムを提供していますが、それでも細かなサポートが難しいのも事実です。このため、親身に直接対応してもらいたい場合には、DCCに詳しい模型店を利用することが最善です。そのお店で、車両やデコーダ等を購入し、相談を受けながら組み立てたり、レイアウトを借りて動かしたりすることを強くお勧めします。量販店で安く買って、自分で組み立てられるのは、DCCに慣れた方だからこそできるものであります。

これは模型に限らず、パン教室やその他の講座でも同じことですよね。レシピを覚えて、自分でアレンジできるようになるまでは、全部そこで買う事で頼り切ることができるわけであります。初心者からベテランになっても、結局のところ模型店のマスターに会いに行きたくて模型店を利用し続けることになると思いますが、それもまた楽しさの一つだと思います。

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