DCCサウンドの作り方 その2

ここでは、必要な物、機材の揃え方(輸入方法)、録音の手段やコツを挙げていきます。
必要な物は以下の通り。
編集で使うもの:
・Windowsパソコン(Macの方はBootcampやParallels等の仮想PCソフトをどうぞ)
LokProgrammer(ソフト、無料)
LokProgrammer(ハード、輸入で15000円くらい)
LokSound5デコーダ(microでもOK)
・デコーダテスタ(ESUのでもlaisdccのでも何でもOK)
Audacity(音編集ソフト、無料、好みがあれば他でも可)
LokProgrammer_DecoderTester.jpg
LokProgrammerとLokSound、デコーダテスタを入手しないと始まりません。たぶん、オープンサウンドデータを使ってる人達は、全て持っているケースが多いと思いますが、持っていない方は、輸入をお勧めします。
日本のDCCマニアがよく使うのは以下の2つのお店です。
モデルバーンショップ lippe
EURO LOK SHOP
古いLokProgrammerをお持ちで、Windows10で動かない!という方は、秋月電子のUSBシリアルアダプタがそのまま使えます。と言うか、最新のLokProgrammerに付属の物と同じものが国内でも売ってます。
■収録に向けた心構え(形で入らないように。スマホ持ってますか?)
収録で使うものは、ぶっちゃけますと、スマホ1台でもOKです。ただし、収録がやりにくい、雑音や風切り音が入りやすいので、そこそこ性能の良いスマホ向けの外付けマイクがあるとベターです。キハ261の音も、iPhoneと外付けマイクで収録したと聞いております。
recording2.jpg
ただ、良いレコーダがあればそれに越したことはありません。周りを見ると、TASCAMを使われる方が多い印象です。レコーダよりも、風防(ウィンドジャマー)の付いたマイクが一番重要に思ってます。
形から入らずに、まずはお手持ちの機材や、少しお金を出せば買える風防付マイクで、まずは収録にチャレンジしましょう。お金に余裕が出れば、レコーダを買うのも良いです。
■収録のコツ
・風切り音に気をつける・風防付マイクを絶対に使う
マイクに風防(フワフワしたネコの毛みたいなもの)のあるなしで、雲泥の差です。風防無しで録音したものを聞いたら風切り音だらけで使い物にならない・・・なんてことはたくさんあります。
なお、どうしてもないときはタオルやハンカチでマイクを被うだけでも少しは違います。
風切り音とは違いますが、感度が良いマイクでは、マイクを触る音も拾ってしまうケースがあります。この場合は、マイクをなるべく触らないようにするか、スポンジや防音シートを付けて触る音を低減するなどの工夫が必要です。レコーダ付属のマイクだと、対策されてますが、外付けマイクで超高いようなものは気をつけましょう。
・音の出るところまで限界まで近づく(YOMIXさんの収録テクニック)
音は、距離が遠くなると、ものすごく音量が下がります。安全を最優先にしながら、できる限り近づけるように収録する場所を工夫しましょう。
たとえば、車内アナウンスは、スピーカーのすぐ目の前にマイクを置いて収録。床下音は、VVVFならモータの近く、ディーゼルならエンジンの近くの座席に着席後、周囲の音を拾わないように、マイクを鞄で被って抑え付けてしまう等です。
SIVやコンプレッサーの音は、駅のホームでは無く、そばに道路があればそこから収録する方がより近づけて品質が良くなります。
recording.jpg
・何度も何度も堪え忍ぶ
周りのお客さんが咳をするなんて日常茶飯事。反対側のホームに電車が来て音が被るのも当たり前。何十回も収録し直すことを想定しましょう。1発で取れることなんてありませんよ。
■収録しなければならない音
何を収録すれば良いのか、必要な物を以下に挙げます。なお、できる限り何度も同じ音を録りましょう。まともに使えるのは、ほんのわずかなケースが多いです。
車内で収録する物
・車内アナウンス
・電車内での、走行音(停車~加速~惰行~減速~停車)
・ドアの開閉音
・ATS、ATCなどの信号系の音(運転席)
駅で収録(なるべく、トンネル内や開削して作られた駅では無く、開けた駅で録りましょう)
・床下のブレーキ緩解、緩め音
・ブレーキ音
・コンプレッサーの音
・SIVの音
・駅のアナウンス
→道路から収録、駅のスピーカーが一番背の低いところを探すなど、あの手この手でいきましょう。なお自撮り棒で録音してる人いますけど、NGですよ。架線に当たって感電死しますよ。
車庫や夜間に泊まる駅で収録
・パンタ上げ、下げ
・起動音、電源オフ音
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この次は、音の編集のコツです。ノイズを消したり、小さかった音を大きめに直す作業です。主に使うのは、Audacityです。SoundEngineなど、別のソフトを使っても良いです。ここは好みです。

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