オシロスコープ検討中

電機屋にとって、オシロスコープはまさに必須アイテム。日々の生活で皆様も毎日使うであろう、冷蔵庫、洗濯機と同レベルです。なくても、まあ生きてはいけますけど、無駄な時間を浪費してしまいます。

オシロスコープは、電気信号を視覚的に見るための装置(電気計測器)です。
基板で作った様々な電気信号が、狙ったように動いているかを最終的に確認するのに使用します。うまく動かない場合のトラブルでは必須アイテムとなります。

もしないと、暗闇の中からモノを探すような大変な苦労をする羽目になります。

今まで、OWONとMicsigのオシロを使ってましたが、かゆいところに手が届かない中華オシロということもあり使い勝手にイライラすることも多かったです。そろそろ中華はやめて、ちゃんとしたオシロスコープの導入を検討しております。

日本のオシロメーカーは、ほぼ、高付加価値の箱型な多チャンネル機種やパワーメータ、データレコーダ等、専用品にシフトしており、エントリー・汎用品はほぼ全滅状態です。自動的に、海外メーカーを選択することとなってしまいます。海外メーカーも、特にエントリー機種は実際、中華OEM(GW instekやSiglentなどなど・・・)だったりするので、ちゃんと見てないと、中華オシロの方が良かったりという可能性もあるわけでありますが。

10万円台で探すと、以下のような製品から選ぶこととなると思います。

  • 岩通 DS-5412A 100MHz,2ch, 8bit, メモリ?,
  • キーサイト DSOX1202G ,70MHz, 2Mメモリ,2ch,8bit,2Mメモリ,ファンクションジェネレータ内蔵
  • テクトロニクス TBS2072B,70MHz,2ch,8bit,5Mメモリ
  • ローデ・シュワルツ RTB2002,70MHz,2ch,10bit,20Mメモリ,タッチ対応

まず岩通は古い機種のアップデートを繰り返していると思われ、機能が見劣りしてしまう。日本製という素晴らしいところもありますが、脱落。そしてキーサイトも脱落。キーサイトは、Youtubeに分解動画が出てますが、うーん、ちょっとコストダウンがすさまじい。この中では一番安いので仕方ないとは思います。もちろん、中華よりはずっと良いんですが、それでもちょっとなあと。機能は結構いけてますが、基板を見るとなえてしまいました。さらに、eevblogフォーラムではボタンが以前の機種から改悪されて押しにくいというネガティブな投稿が多かったです。

次にテクトロニクスですが、実験室を歩けばテクトロに当たるくらい、超ド定番、安心安全、間違いなし・・・なんですが、逆にそこが面白くない。会社のエライおじさんもよく知っているメーカーなので、課長→部長→事業部長のスタンプラリーもしやすい。そんなこともあり、硬派なオシロなので、刺激成分もちょっと少ない。中古市場にもそんな会社の中古品・レンタル・リース上がり品も多数です。結果、”電機屋ブログ的に映えない”という理由で、脱落していただきました。

という事で、スペアナではド定番なメーカーですが、オシロでは、あんまり身近で持っている人の話を聞かない「ローデ・シュワルツ RTB2002」をあえて選定したいと思います。もともと計測器メーカーの独HAMEGを吸収した事業のようなので、日本ではマイナーなのは仕方がないかも?

4chを使うことは無いので、2ch版を選定してます。UARTデコードオプション(UART,232C,485)は正直欲しいけど、高いので指をくわえて見るだけであります。

同じ2000シリーズの4ch版であるRTB2004は、Youtubeに分解動画あったので、それを視聴しました。基板がすごく丁寧に設計されてますね・・・これは素晴らしい。もちろん、綺麗だからちゃんと動く、使いやすいというのは違うんですけど。

表示や操作の使い勝手も、動画を見る限り、かなりよさそう。EMC測定で、ローデ・シュワルツのスペアナは弄ったことがありますが、凄く動作がモッサリだったのはよく覚えてます。これは、Windowsベースで動いていたのが原因かも?RTB2000シリーズはFreeRTOS上で動いているようです。

国内の入手ルートは、個人で買えそうなのは、日本電計のオンラインサイト(計測器ワールド)か、モノタロウくらいです。入手の方向で、手配を進めていきたいと思います。

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