SmileSoundデコーダ用のサウンドデータを生成するDSSPで、一部の44.1kHzのWAVEファイルを、うまくSmileSoundデコーダで使用する32kHzのサンプリングレートに変換できないケースがある模様です。
うまく再生できないファイルがある場合には、サンプリングレートを32kHzにしてWAVファイルを作成すると、DSSPの変換処理を回避してSmileSoundデコーダに書き込まれます。以下はAudacityでの操作方法です。
まず、プロジェクトのサンプリングレートを44.1kHzから32kHzにします。なお、16kHzでも構いません。
![](https://desktopstation.net/blog/wp-content/uploads/2023/01/image-22-1024x798.png)
次に音データを全て選択した後、メニューの「トラック」から「再サンプリング」を選びます。
![](https://desktopstation.net/blog/wp-content/uploads/2023/01/image-23-1024x802.png)
以下の画面になるので、32000を選んでOKを押します。
![](https://desktopstation.net/blog/wp-content/uploads/2023/01/image-24-1024x796.png)
これで、編集中のWAVEファイルが32kHzのサンプリングレートに変換されましたので、書き出しでWAVファイルを保存してください。このファイルをDSSPで使用することで、DSSPのサンプリングレート変換機能を回避することができます。
![](https://desktopstation.net/blog/wp-content/uploads/2023/01/image-25-1024x663.png)
この方法は、ssdxファイルを小さくする手法としても使用できますので、うまく活用して、ファイルサイズをコンパクトにして可搬性をよくするなどしてみてください。