アクラスHO EF64形0番代をDCCサウンド化する

ちょっと古いですがアクラスのHO EF64形0番代をDCCサウンド化しました。デコーダには、SmileSoundデコーダのMTC21を使用しております。スピーカー設置の配線はんだ付けとスピーカーの置き場所さえ確保できれば、DCC化ハードルはそれほど高くありません。スピーカーの置き場所の確保が最大のハードルです。メーカー側が考慮していれば、大きな問題にはならなかったのですが、サウンド化は全く想定されていないようです。説明書にはLokSoundへの言及(しかも記載内容は根拠も技術的にも不明のもの)があるので、サウンド車両の仕様をメーカーが理解できていなかったものと思われますが・・・。

以前に、LokSoundMTC21を入れたことがありますが、LokSoundのデコーダ基板は、裏面に背の高い電子部品(タンタルコンデンサ)があり、フライホイールと接触するため、アクラス EF64には不適合となります。SmileSoundデコーダは、そのような問題はありませんので、安心して使用できます。

サウンドデータは、EF64-0番台が使用できます。

今回は、ディープランニングさんの通販で「DPCH-1108-1JR-CU アクラスEF64カスタマイズ製品」を購入しています。市場在庫としては、2023年4月現在、あとはIMONさんにもあるかと思います。箱には以下のように入っています。

早速、分解してみましたが、MTC21の基板が見えます。DCアナログ用のアダプタ基板が装着されています。

DCアナログで動かすことはデジタル命の弊社では永遠にありませんので、アナログ用MTC21変換アダプタを外して拡大したものが以下の写真です。

MTC21のピン割り付けを図示してみました。線を引き出す改造の参考になるかと思います。

ヘッドライト・テールライト以外にはAUX1,AUX2が配線されています。スピーカーやトマランコンデンサ等は考慮していない状況なので、ピンから引き出す必要があります。スピーカーの配線箇所を図示します。ボディには、スピーカーを入れる隙間がほとんどないため、加工が必須です。音量をしっかり出すためには、ダイキャストを切削することがもっとも望ましいですが、ハードルが高いところです。

スピーカーの配線をはんだ付けした例を以下に示します。

ダイキャストの改造を検討しつつ、今回は無理やり、スピーカーを設置しました。スピーカーモジュールを張り付けただけで、エンクロージャとしての性能が担保されていませんので音質は良くありません。推奨は一切しません。

次にトマランコンデンサの配線箇所を図示します。トマランコンデンサなしで動かしたところ、動くには動きますが、音が途切れたりするなど、不安定な状態になりやすいです。220uFくらいあれば問題ないと思います。

コンデンサを隠す個所も、あまりないので、小型のものを並列に繋ぐなども検討ください。スピーカーと一緒に設置個所を検討することとなります。

アクラスEF64では、屋根の凸の部分は、全て外せるようになっています。デコーダ部分も取り外しができますが、サウンドデコーダを取り付けると以下のように、当たってしまう箇所が出ます。そこで、見た目の影響を与えない範囲で、超音波カッターでキリトリを行いました。切り取ることで、デコーダの取り外しがしやすくなります。

キリトリする部分をマジックペンで書き込みしました。

以下のようにカットを行いました。これで、デコーダの取り外しも容易になりました。

カバーを取り付けても、切り取った部分は見えない状態です。

CVは、以下のように調整をお願いします。

  • CV2=64
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