デスクトップステーション株式会社と技術提携を結んでいる、Nagoden社(愛知県)が開発中の新型デコーダ「SmileDecoder4808」を試させていただく機会がありましたので、ここに紹介させていただきます。まずは、写真です。
SmileSoundデコーダはサウンド機能が軸となっていますが、SmileDecoder4808はサウンド・BiDi(RailCom)機能の削除を行った廉価な非サウンドデコーダ(いわゆるモバイルデコーダ)となっており、ライト制御やサウンドを必要としない動力車向けにシンプル化しているところが大きな特徴です。
大きさは幅11.5mm、長さ27mm、厚さ4mm(最大)となっています。SmileSound Mini Next18の2/3のサイズとなります。
Nagoden社では、過去にSmileDecoderN18という製品をリリースしており、その後継品となっています。大きく違うのはカードエッジ端子が省略され、SmileSound同様の接続方式をファームウェア書き換え様に採用していること、マイコンがATMEGA328Pから入手性が良くなったATMEGA4808に変更となっている点です。
走行、ライト点灯(ヘッドライト・テールライト,AUX1-4)は特に問題なく、動作しています。AUXの割当はCVで調整できることも、以前のデコーダと同様です。
価格は現時点では未定、発売時期は初夏以降ということです。販売は、Nagoden頒布にて行われる予定です。発売が楽しみです。
備忘録・開発環境
SmileDecoder4808は、マイコンのプラットフォームがATMEGA4808になっているため、少々開発環境が変わります。ハードウェアライブラリは、MegaCoreXを使用します。書き込み装置は専用の中継基板を介して、USBライターを流用します。中継基板にはjtag2updiを使用します。ATMEGA4808から、書き込み方式がICSPの6ピンのから、2線式のUPDIに変更されているためです。
従来のスマイルコネクタ(6ピンカードエッジ)から、小型でシンプル・多機能なNext18のポゴピン式の新しいスマイルコネクタシステムに移行が進んでいます。